野趣あふれる会津か喉越しの北海道か
手打ちそばやさんうどんやさん
白虎大友町本店

「えー、いらっしゃい」。店に入ると、奥の厨房から威勢のいい大声が飛んでくる。店主は某強豪高校の球児だったとか。女性店員さんも明るく元気いっぱい。開店前から行列が途切れない人気店です。

蕎麦は野趣あふれる会津産か粗挽きながら洗練された北海道産を選べます。ともに二八。2人でしたので両方頼み、味比べを楽しみます。

注文したらセルフ方式で天ぷらを取ります。10種類くらいあり、紅ショウガの入ったかき揚げが人気。イカとタラの芽を選びました。イカは大きくて柔らか。蕎麦が来る前に食べちゃいました。

北海道産が先に来ました。いい艶しています。まずはそのまま。上品な風味、そして滑らか。喉越しは汁に付けると余計に分かります。

続いて会津産の登場。１番粉から３番粉まで使った挽ぐるみの色黒の蕎麦にお約束の「ホシ」が入っています。殻の部分です。香りを楽しみ、粋に啜りましょう。コシの強い田舎風の蕎麦です。

汁は蕎麦に負けない力強さ。備長炭厚削りの本節とオリジナル本節を合わせて出汁を取るそうです。タラの芽の天ぷらも蕎麦によく合いました。

蕎麦が看板ですが、北海道産の小麦粉を使った太めのうどんも人気です。特にお薦めはもりの熱汁。揚げ玉と七味を多めに入れて食べるともう最高。蕎麦も食べたい人は合もりにしましょう。

感心するのは量と安さ。普通のもりで一般的な大盛りです。「おいしい蕎麦、うどんをお腹一杯食べてもらうのがうちのモットー」。店主さん、ありがとう。