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食べたい
戦後の焼きそばを食す
食堂を始めたのは1966(昭和41)年だそうです。ちょうど“還暦”ですが、戦前は熊野神社近くで天丼、戦後は焼きそばと焼きまんじゅうの店でした。天丼と焼きまんじゅうはメニューからなくなりましたが、焼きそばはしっかり受け継がれています。そして、うれしいことにワンコイン圏内です。
「作り方は昔のままです。でも、前は大きな鉄板で焼いていたので…」。戦後の焼きそばを食べられると勝手に期待を膨らませる麺食いに暖簾を守る青井浩美さんはちょっぴり不安そう。
▲素朴な焼きそば。懐かしい味です
さて、出てきたものは…。具はキャベツとモヤシのみ。肉はありません。ちゃんと青のりがかかり、紅ショウガが乗っています。戦後の焼きそばです。
ストレートの細麺はしっかり焼かれています。焦げ目も少し付き、確かな食感と香ばしさを感じます。味付けはウスターソースのみでしょう。余分な物、贅沢な物を一切排除した潔い焼きそばです。
▲しっかり焼いた焼きそば。麺が旨い
野菜ごろごろのカレー
▲カレーライスはサラダ付き
相方はこちらも昭和感たっぷりカレーライスにしました。カツ丼と並んで人気のメニューです。
濃い茶色のカレーは大きなジャガイモとニンジンがごろごろ。豚肉はバラ肉でしょうか。
食堂のカレーにしてはやや辛口。実に味わい深いですね。大人の味。いろいろな隠し味がありそう。
ジャガイモもニンジンもよく煮込まれていて柔らか。タマネギはしっかり炒められているようです。さっぱりした甘みはこれでしょう。
▲メンチとコロッケの通称メン・コロ定食
▲カツ丼にはナルトが入っています
焼魚定食のアジの開きとメンチ・コロッケ定食を分け合って食べるご夫婦。ガテン系のお兄さんはカツ丼とラーメンを一緒に食べています。
お隣の常連さんはもつ煮をつまみに昼飲みを始めています。「いいな」。心の中のつぶやきが聞こえたようです。「旨いんだよな。一緒にどう」
▲冬に人気のもつ煮




