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食べたい

モアスープ 
畑と街をつなぐ厚焼き卵サンド

2025.11.09

卵3個分のふっくらサンド

 店の看板メニュー「平飼い卵の厚焼きサンド」を食べに来ました。食パンに、卵3個を使った分厚い玉子がどんと挟まっています。卵は注文を受けてから焼くので焼きたてです。

 ちょっぴり甘めの自家製マヨネーズソースが味を調え、かじるとパンのやわらかさと卵の弾力が一体になります。

▲男性の手で持っても、こんなに大きい

 「玉子は厚みを出すこと、焦げ目をつけないこと。強火で短時間に仕上げるのがコツです」と話すのは、店を切り盛りする椛澤茉穂さんです。ふんわりした食感に包まれると、次はスープも欲しくなりますね。

  この日のスープは魚貝のクラムチャウダー。魚介のうま味のほかに、菊芋と赤いジャガイモ「アンデスレッド」がごろりと入っています。食べ応えがあり、菊芋のシャキシャキした歯ざわりが心地いいです。

▲アンデスレッドを木のスプーンですくいます

赤城の畑から中央通りへ

 モアスープは、赤城南麓で農業を営みながら、前橋中心街で店を経営する“二刀流”のカフェです。畑では太陽をたっぷり浴びた無農薬・無化学肥料の野菜を育て、朝に収穫。その日のうちに店でスープや料理にして提供しています。

 連れが頼んだガパオライスには、ルッコラ、インゲン、菊芋など自家栽培の野菜が山盛り。平飼い卵の目玉焼きがのり、ピリ辛の味つけが食欲をそそります。

▲ルッコラがみずみずしい

▲栄養たっぷり菊芋が美味しい

 ご主人の椛澤達郎さんは農場長として畑を任されています。学生時代に首都圏の農家レストランで3年間アルバイトした経験を生かし、帰郷して就農しました。「野菜が大嫌いだった自分が無農薬野菜に出会い、本当の美味しさを知った。地元の人にも味わってほしい」

 祖父の家庭菜園から始まった畑は、いまでは都内の飲食店にも野菜を直送。夫婦で畑と街を往復しながら、季節の恵みを届ける温かな店です。

▲カウンターとテーブル席があります

店舗情報

モアスープ

お問合せはこちら
080-4685-8030
住所 前橋市千代田町2-11-5
営業時間 12時~19時(土日は11時~19時)
定休日 月曜(不定休あり)