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食べたい

天津飯店
赤と赤 辛さの二重攻撃

2025.10.27

旨みも感じる辣醤麺

 中国の絵や書とともにメニューの写真が壁に張られ、雑多な雰囲気が天津の路地裏の食堂のよう(行ったことないけど)。ボリュームがあって安くて、昼時はガテン系のアニキたちでにぎわっています。

 サービスメニューは5種類のご飯物にそれぞれ5種類のラーメンを組み合わせます。25種類の中から選んだのはミニ麻婆丼と辣醤(ラージャー)麺。「最辛コンビ」と言っていいでしょう。

▲唐辛子味噌の「辣醤」を使ったラーメン

 赤と赤がやって来ました。まるで中国の国旗。辣醤麺に浮かんでいる半熟玉子とニラが優しく微笑んでくれているようです。

▲半熟卵とアサリが見えます

 覚悟を決めて、スープを一口。おやっ、それほど辛くな…くはない。唐辛子の鮮烈な辛さにすぐさまこめかみから汗が出てきます。

 それでも慣れてくると、激辛の中に旨みを感じられます。ベースとなるスープに、具のアサリから美味しいエキスが加わるのでしょう。韓国のスンドゥブチゲに似た感じです。

▲豪快に啜るとむせるのでご用心

 縮れのある麺はスープをたっぷり持ち上げてくれます。硬めの茹で加減がいいですね。

 半熟卵は固まらないうちに溶きほぐします。黄身を絡めると辛さはマイルドに。ほぼ生のニラの独特の香りも辛さを和らげてくれます。

▲麺類では酸辣湯麵も人気。1年中よく出ます

麻婆豆腐に追いラー油

 辣醤麺に比べると、麻婆豆腐の辛さは控えめ。こちらは花椒の痺れる辛さが加わりますが、麻(マー)と辣(ラー)の二重奏は心地良い響きです。白飯も援軍。追いラー油する余裕がありました。

▲ミニとは思えない量の麻婆豆腐丼

 群馬県庁前通りはかつて、いくつかの中華料理店が並んでいましたが、いまはこちらだけ。開店して20年近くとか。中国人のご主人と店員さんで奮戦しています。

 寒い時期にお薦めは火鍋。本場の味を楽しめますよ。

▲火鍋は牛、豚、羊の肉が勢ぞろい

▲独特の棒餃子も美味

店舗情報

天津飯店

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027-221-5886
住所 前橋市大手町2-8-1
営業時間 11時30分~14時、17時~25時
定休日 日曜