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食べたい

居酒屋喜多八（きたはち）
居心地のいい味の店

2025.09.19

刺身３点盛りがなぜか５点

　前橋八幡宮近くの通りにある老舗の居酒屋さんに旧友と久しぶりに顔を出しました。この界隈、地味ながら味のある店が並ぶグルメ街です。

　ビールにおすすめ刺身３点盛り、自家製牛タタキを頼んで、まずは乾杯。後は互いに食べたいつまみをお願いしました。

▲お通しも手を抜かない。これが大事

　この日のお通しはつくねをナスで挟んだ煮物でした。つくねの中にタマネギが入り、薄味で炊かれています。お通しで店のレベルが分かりますね。

▲刺身盛り合わせ。ボタンエビがでかい

　３点盛りとあった刺身はマグロ、北海生タコ、ボタンエビ、ハナダイに玉子焼きの５点盛り。こういう誤算は大歓迎です。「小トロ」と言っていいマグロ、肉厚の生タコが特によかったですね。

　牛タタキは青ネギがたっぷり。ニンニクもありますがショウガ醤油の方が全体の流れに合います。

▲牛タタキも和風。しっかり居酒屋のつまみです

　ビールで喉を潤したら、焼酎でじっくり飲りましょう。私は麦、「いいちこ深薫（しんくん）」、お相手は芋、「三岳」をともにロックでいただきます。

　初めて注文した田舎オムレツは予想に反してとろとろ。紅ショウガと同じように細切りにしたハムが入り、いいつまみになりました。

▲この中に紅ショウガが入っているとは…

　つくねもタレかと思いきや以外にも塩味。さっぱりといけます。意表を突かれました。ということで２人とも焼酎をお替り。

　赤魚粕漬けをいただき、〆に焼きおにぎりを。何とも健康的な飲み会となりました。

▲粕漬けは焼き方が難しい。家ではよく失敗

▲２人なのになぜか３個

　店は現在の２代目店主さんが40年仕切り、先代から合わせると60年以上になるとか。

　周辺の企業に勤める単身赴任者の御用達の一軒となっています。某生命保険会社で活躍されたKさんは定年後、実家の新潟県に戻りましたが、いまでも月に１度は「帰って」きます。味はもちろん、きっと居心地がいいんでしょうね。