gourmet

食べたい

Cocon(ココン) 
地産地消バゲットサンド食べ比べ

2025.08.03

旨味で勝負のジャンボンとBLT

 手に取った瞬間、ずしりと重い。見た目こそスマートだが、中には具材がぎっしり詰まっている。7月26日に開店したバゲットサンド専門店「Cocon」で、看板の「ジャンボンフロマージュ」、定番の「BLT」、季節限定の「モモ」の3本を、友人と2人で食べ比べてみた。

 パンはすべて、群馬県産小麦を使い、ホシノ天然酵母で仕込んだバゲット。表面は香ばしく、中は引きが強め。でも一般的なフランスパンよりふんわり感があり、サンドイッチとして成立するやさしい食感だ。

▲ジャンボンフロマージュ

 まずは定番の「ジャンボンフロマージュ」から。厚切りの豚もも肉のハムはしっとり柔らかく、塩気が穏やか。カマンベールチーズのコクと、ふわっと香るバターが合わさると、シンプルなのに驚くほど満足感がある。

 次にBLT。レタスやトマトがシャキッと新鮮で、オリーブオイルの爽やかな香りが全体をまとめている。ベーコンも厚めで、脂っこさはなく香ばしい。野菜とパンのバランスが良く、「野菜を食べてる」感覚と、「パンを楽しんでる」感覚が同時に味わえる一品だった。

▲BLTを2つに切ってみました

スイーツ系の驚き

 最後に、季節限定の「モモ」。まさかバゲットサンドで甘い系?と半信半疑だったが、これは衝撃だった。桃のコンポートは果実感たっぷりで、甘さ控えめのバタークリームと相性抜群。バゲットの塩気がちょうどよく、まるで上質なデザートプレートを手に持って食べているようだった。

 

▲桃のバゲットサンド

 バゲットサンドでここまで味にバリエーションを出せることに驚かされた。甘い系がこれほど好みに刺さるとは思わなかった。

 地産地消の素材を大事にしつつ、製造にも妥協なし。見た目はシンプル、だけど中身は深い。「次は何を食べよう」と思わせる力が、この店にはある。

店舗情報

Cocon(ココン)

お問合せはこちら
027-215-2348
住所 前橋市小屋原町111-4
営業時間 9時~17時(売り切れ仕舞)
定休日 日、月曜