gourmet
食べたい
食べる瞬間、最高の火加減
注文を受けると、肉に特注の生パン粉を付け、銅鍋の中にそっと入れる。油も特注のラード。120度の低温からじっくり時間をかけて丁寧に揚げます。
とんかつの両横綱、ロースとひれをお願いしました。出てきたのは白い塊。きつね色ではありません。
肉の断面を見てみましょう。全体に薄っすらとピンク色。均一に火が通っているのが分かります。「余熱を考慮し、お客さまが食べる瞬間に最高の状態にします」と店主の小髙昌弘さん。
ロースは適度な脂身がある腰に近い部位。まずはお薦めの塩で。肉の甘味が際立ち、柔らかいけど弾力も感じます。でも、ご飯にはやはりソースかな。
ひれは枝肉重量の1・4%から1・7%しか取れない赤身とか。きめ細やかで柔らか。衣はサクサク。油のしつこさがなく、あっさりといけます。
フワッフワのキャベツの山
定食にはご飯と豚汁、キャベツの千切りが付いてきます。豚汁はゴボウやダイコンなど根菜類がたっぷり。七味を振ると、ますます美味しくなります。
驚愕すべきはキャベツ。よくぞ、ここまで極細に切れるものか。青ジソドレッシングで口の中をさっぱりするもよし、ソースをかけてもよし。
リブロースは脂身を切り取った「芯」も用意されています。一品物の揚げ物や店主お薦めの日本酒もあり、どんなマリアージュになるか、興味深いですね。
小髙さんは都内の名店で修業し店長まで務めた職人。「カリッとしたとんかつとは対極。肉の旨味を十分楽しんでください」と笑顔で出迎えてくれます。
店舗情報
かつひろ
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- 027-230-1455
住所 | 前橋市青柳町259-6 |
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営業時間 | 11時30分~14時30分、18時~21時30分 |
定休日 | 火曜 |