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食べたい

八重垣
活鰻にこだわる料亭の矜持

2025.07.11

タレは半世紀継ぎ足し

　暑い夏、精力をつけましょう。鰻が食べたくなり弁当専門のこちらの店に飛び込みました。

　うな丼を注文すると、「30分くらい掛かりますがよろしいですか」と店主さん。浜松産の活鰻を店で裂き、焼き上げますから当然のこと。喜んで待たせていただきます。

　「鰻は煙で食わせる」との名言は東西新聞の山岡士郎記者だったでしょうか。いい匂いが漂ってきました。早く食べたい。「おまちどうさま」

▲しっかりと蒲焼で埋まっています

　身がしっかり付いているのでしょう、半身ながら結構な量があります。これで2180円はかなりお得。

いつものように山椒は上からではなく、うなぎとご飯の間に振り掛けます。寿司のワサビと同じ。うなぎの旨さが引き立ちますよ。

　香ばしくふっくらした鰻。美味しいですね。やはり活鰻。冷凍ものとは比べ物になりません。

　タレはやや辛口か。自分の好みです。半世紀にわたって継ぎ足してきた秘伝のタレ。ご飯のたっぷり掛かっているのがうれしですね。

▲肝吸いの肝も大きい

　肝吸いも付けてもらいました。鰻には欠かせません。コリコリした食感、風味を楽しみます。

　看板メニューは「和豚もち豚弁当」です。「『わぶた』じゃないよ『わとん』だよのCMでお馴染み、グローバルピッグファームのブランド豚は豚肉本来の旨みが凝縮し、肉質はしっとりきめ細か。

▲大きな肩ロースがぎっしり入った「特上」

▲あっさりした「元祖」も根強い人気があります

　脂身が少なめで赤身の旨みを味わえるモモ肉の「元祖」、ほどよく脂の乗った肩ロースの「特上」があります。お好みでどうぞ。

　1973（昭和48）年創業の料亭が母体。弁当専門店をなったいまも料亭の味と矜持を守っています。