gourmet
食べたい
結城屋三俣店
2人前の「満腹」で「満足」
2021.12.14
濃いめの汁、粋に啜る
暖簾をくぐると、正面にガラス張りの小部屋があります。麺打ち台の横には大きな石臼。自家製粉の手打ち蕎麦をお腹一杯食べられる店として有名です。
蕎麦が一番旨い時季。2人前のざるに4種類の天ぷらが付く、その名も「満腹」をいただきましょう。
蕎麦はせいろと田舎の2種類。時季ごとに産地を選び、現在は栃木県産蕎麦粉を二八で打つそうです。
蕎麦の実を殻ごと製粉した田舎は黒みが強く、野趣あふれて好きなのですが、新蕎麦ですので基本のせいろにしました。
きれいに細く、長く切り分けられた蕎麦。まずは何も付けずに。そこはかとない香り。素晴らしい喉越し。冷水で締められた蕎麦はコシが際立ちます。
蕎麦猪口に汁を入れ、蕎麦を少しだけ付けてズズー。「薮」ほどではないですが、県内では濃いめの汁です。江戸っ子のように粋に啜りましょう。
揚げ立て天ぷらも美味
新蕎麦には薬味を使わないのですが、量がありますので、後半はこれらを活用します。ノリをたっぷり入れると「花巻き」の冷製のようで、これはいい。
マイタケ、チクワ、ナス、ピーマンの天ぷらも揚げ立て。蕎麦が進みます。満腹になりました。
明和県央出身の名ラガーマン、立見聡明選手の実家。天理大を経て現在は豊田自動織機で活躍しています。そのせいでしょうか、ボリュームがすごい。
石臼挽きともなれば少なくて当たり前。そんな常識を覆されます。「蕎麦はもともと庶民の食べ物。いっぱい食べてもらいたいですから」と店主、仁重さん。この心意気、粋ですね。
店舗情報
結城屋三俣店
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- 027-233-2176
住所 | 前橋市三俣町3-29-1 |
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営業時間 | 11時~14時30分、17時30分~21時 |
定休日 | 水曜、火曜夜 |