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食べたい

矢内
前橋の夏、ウナギの夏

2021.07.24

矢内のうなぎ
矢内のうなぎ

町の食堂にあるラーメン、ナポリタン、カレー。普通に美味しく食べてきたけど、「これが本場の味だったのか」とうならせる各国の専門料理店が出てきました。もしかしたら、現地で食べるより美味しい料理が食べられる店があるかもしれません。グルメ版のワールドカップ前橋市予選が始まります。

1世紀半続くこの焼き、この味

猛暑が続きます。「あれ」でスタミナをつけましょう。もうすぐ「土用の丑の日」ですから。記念すべき「おいしいW杯」第1回出場国は日本。「うな重」で勝負しましょう。

街中にある老舗に行きました。創業は元治年間(1864~65)といいますから、1世紀半の歴史があります。県内でも最古の類ではないでしょうか。

「ご注文いただきましてから、30分ほどかかりますが」と確認されましたが、まったく問題ありません。美味しいうなぎを食べるなら当たり前のことです。骨煎餅でもツマミに冷酒をひっかけたいところですが、仕事中ですので我慢しましょう。

さあ、来ましたよ。お重の蓋を開けます。1尾入った松です。でかい。艶がいい。まずは、ウナギだけ。身はふっくら、しかし、しっかりしている。ウナギ自体の味が主張していています。

ご飯と一緒にいただきます。これぞ、うな重。タレがいい。どちらかというと控えめな味。くどくない。主に鹿児島産の時間をかけて育てた、味の強いウナギを使っているそうです。

うまさ支える継ぎ足しのタレ

店主の福島享さん(37)は都内の名店で修業し、実家に戻り12年。歴史を受け継ぎました。タレは継ぎ足しながらも、微妙に味を変えています。「先代に比べれば薄くなりました。ウナギの力強さに負けず、しかも、ウナギの味を感じる味にしたい」と日々研究を重ねています。

「おれぐらいになると」、山椒はウナギに直接かけませんね。ご飯とウナギの間にかけます。寿司と同じ原理です。ぜひ、お試しあれ。タレが別に付いてくるのもうれしですね。

矢内
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店舗情報

矢内

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027-231-3768
住所 前橋市千代田町4-13-1
営業時間 11時30分~14時、17時30分~21時
定休日 日曜(7,8月は無休)