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食べたい

あづまや食堂
横浜中華街の味 気軽に

2025.03.20

本格麻婆豆腐を食堂風に

 中華が評判の町食堂です。3代目店主の横室正則さんは横浜中華街で修業した料理人。本場の味を大事にしながら、店に通う昔からのお客さんも食べやすいよう食堂風にアレンジしてくれます。
 麻婆豆腐定食を頼みました。「これ、食べててね」とお母さんの幸恵さんが自家製マーマレードを付けたパンをサービスしてくれます。甘さ控えめでさっぱり。前菜のようです。

▲小皿が食堂らしい。味噌汁も具だくさん

 ほどなくして定食が配膳されます。サラダにお新香、小鉢付き。食堂のうれしいところです。
 主役の麻婆豆腐を一口。味噌のような風味がします。豆鼓が活躍していますね。発酵調味料特有の旨みとコクが加わり、味に深みが出ます。
 花椒や豆板醤、ラー油は控えめ。麻婆の醍醐味、痺れるような麻(マー)と唐辛子の辣(ラー)を感じさせながら、優しい味わいに仕上げています。

▲豆腐はしっかり水切り。和風がかった本格派です

 たっぷりご飯にかけて、麻婆丼にしていただきます。これが一番旨い食べ方。行儀は気にしません。

自家製点心に中華の矜持

 点心も豊富にあります。もちろん手作り。海老入りニラまんじゅうとシュウマイを追加しました。
 ニラまんじゅう、いいですね。プリッとしたエビの食感、ニラの香りに八角の風味。これは本場の味です。中華を志した料理人の矜持でしょう。

▲生地も旨いニラまんじゅう

▲肉々しいシュウマイ。熱々をどうぞ

 セイロで蒸されたシュウマイは熱々でジューシー。これも普通の食堂とはレベルが違います。
 1日10食限定の自家製XO醤を使ったチャーハン、五目おこげ、魚の蒸し物も気になります。次の宴会はここで決まり。

▲まぐろ丼セットはうどん付き

 創業して半世紀を超える老舗食堂。90歳の初代、節子さんも元気に働いています。3代、家族の絆が隠し味になっています。

▲家族のチームワークが最高です

店舗情報

あづまや食堂

お問合せはこちら
027-221-6626
住所 前橋市六供町672-1
営業時間 11時~14時、17時~21時(日曜は20時)
定休日 月曜