gourmet
食べたい
味噌ラーメン 優しい味わい
大胡県道沿いにあり、ずっと気になっていた町中華の店です。ちょうど昼時。入ってみましょう。
「ストーブの近くが暖かいよ」と大柄な店主が笑顔で迎えてくれました。気持ちも温かくなります。
メニューを見て、びっくり。ラーメンが何と500円。ワンタン、ヤキソバも同じ。「30年間、値上げしていない。サラリーマンの給与だって上ってないだろ」。店主の藤倉章男さんがさらりと言います。
お薦めを聞くと、「味噌ラーメン」と即答。「30種類以上の食材を練り込んだ味噌を使っている」とか。決まりですね。「チャーハンも美味しいよ」。はい、追加。
厨房から、ガタゴト、ガタゴト、中華鍋を振るリズミカルな音が聞こえてきます。ラーメンとチャーハン、同時にできました。熟練の技がさえます。
味噌ラーメンはモヤシ、ニラ、ニンジン、豚挽き肉とたっぷりのコーン。スープを一口。優しい味です。甘めで、バターの香りがほんのり。「ピーナッツを砕いて使う。これ以上は企業秘密」といたずらっぽく笑みを浮かべます。
中細麺は喉越しがよく、するする啜れます。札幌発の味噌ラーメンとは別に町中華で独自に進化した感じ。毎日でも飽きない味噌汁のような一杯です。
感激のしっとりチャーハン
チャーハンの具はチャーシュー、卵とネギのみ。余分なものをそぎ落とした正統派です。ラーメン同様、こちらも優しい味付け。パラパラ派が幅を利かす中、しっとりして食べやすいですね。
藤倉さんの父親が戦後まもなく創業して80年。自身も半世紀にわたり厨房に立っています。
「お客さんが来て店が休みだとがっかりするから」と元日以外は暖簾を出しています。忙しい中でも、近所には出前もします。町中華の鏡のような店です。
店舗情報
フジクラ食堂
- お問合せはこちら
- 027-233-5251
住所 | 前橋市上泉町666-1 |
---|---|
営業時間 | 11時~20時 |
定休日 | 元日 |