本町一丁目カフェ
アンティーク空間で美食を

　かつてテイラー（洋服の仕立て屋）だった築100年以上の木造店舗をリノベーションし、2010年に開店した「本町一丁目カフェ」。

　店内は吹き抜けで開放的なのに、ぽかぽかと温かい。薪ストーブの威力でしょうか。

　プレート料理や手作りスウィーツ、高崎の「トンビコーヒー」の豆を使ったコーヒーを楽しめます。

　ランチは日替わりで４種類。「オムレツ、オイルサーディンとなすのガーリックソテー（パン、サラダ添え）」を注文しました。

　流線形のオムレツにフォークを入れると、中身はトロッと半熟です。その上に、塩水に漬けたイワシを油で煮たオイルサーディンと、ソテーしたナス、そしてクリームチーズが乗っています。

　合わせて食べると塩みとクリームチーズのまろやかさがとってもいい具合。この組み合わせは初めての体験。美味しいです。

　年月を重ねた太い柱や止まったままの古時計。お客さんも静かにお食事する人ばかり。店内は心地良い静寂の時間が流れています。

　あまりに居心地が良かったので、食後に栗のクレームブリュレとブレンドコーヒーを追加で注文。

　キャラメリゼした表面をスプーンでカリっと割ると、中から濃厚な栗のクリームが出てきました。これがとびきり美味しい。

　コーヒーはハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。深煎りで良い香り。

　取り壊しが決まっていた古い店舗を、リノベーションしてこんな素敵なカフェによみがえらせた店主の大田直美さん。「建築の仕事をしている夫と一緒に店を作ったんですよ」とのこと。

　守り続けることの大切さを再認識しました。