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お番菜 爽 
「おかえりなさい」のあったか手料理

2024.11.29

ちょこっと三品、お薦めです

 呑龍横丁の西詰に3月、オープンしたおばんざいのお店です。若き女将、徳田新さんが一人で切り盛りしています。

 高崎の大人気カフェの厨房で働いていた女将の腕前は確か。お通しの「ひじきの煮物」はお出汁が効いて、具だくさん。ちょうどいい甘辛さです。

 辛口でさっぱりした土佐のお酒「船中八策」をちびちび飲みながら、カウンターで手料理をいただきましょう。

▲女将の徳田さん

▲今日のお通しはひじきの煮物

 おばんざいを三品選べる「ちょこっと三品」1500円を頼み、ポテサラ、牛スジ煮込み、おしんこを選びました。

 「ちょこっと」というと少なそうですが、しっかり量があります。小食の人はこれでお腹いっぱいになりそう。

 毎日作るというポテサラは、ゴロっとしたイモとマッシュしたイモが混ざっていて、食感が抜群。「今日のはシンプルだからフライドオニオンを添えてみました」と女将。

▲粗挽き胡椒が利いています

 おしんこは白菜、赤カブ、ニンジン。色もきれいでいい塩加減です。

 牛スジ煮込みはくせがなくて柔らか。ゴロゴロした牛スジがたっぷり入っています。「大雑把な性格なんで、細かく切れないんですよ」と笑いますが、きっとお客さんサービスなんでしょうね。

▲お酒が進むおしんこ

▲よく煮込まれた牛スジ

土鍋ご飯が登場

 常連さんの希望で、この日は土鍋ご飯が登場しました。川場村の契約農家から取り寄せる「雪ほたか」を、お米が立つように炊き上げます。わ、お焦げもある。これは絶対、食べねば…。

 ご飯のお供に、鮭のハラスを焼いてもらいましょう。

▲雪ほたかを土鍋で

▲脂ののった鮭のハラス

 「この店に通い始めて、体重が4㌔も増えちゃったんですよ」と一人暮らしの常連さん。

 そんな声が女将の励みだといいます。「前橋市街地には単身赴任の方が多い。“おかえりなさい”と家庭的なおばんざいで迎えてあげたいんです」とにっこり。

 平日は夜のみですが、土日は13時からの営業なので、昼飲みも楽しめます。女性一人でぶらっと寄るのもいいですね。

▲カウンター越しに女将が迎えてくれます

▲おしゃれな看板

店舗情報

お番菜 爽(そう)

住所 前橋市千代田町3-9-12 呑龍横丁内
営業時間 平日17時~23時
土日13時~23時
定休日 火曜