王里-OURI-芳賀食堂
旨み凝縮 豚もつ担々麺

　「『もつラー』の私が知る限り、ここのモツは群馬県最大。ということは日本一でしょう」。2024年２月発行の『前橋Walker』で、こんなコメントを掲載していただきました。そうなんです。でかいんです。そして、驚くほど柔らかく、旨いんです。

　もつ煮定食が看板ですが、本日はラーメン。豚もつ担々麺なる新メニューを試してみます。大きなモツがごろごろしているだろうな。と予想していたら…。

　モツがありません。いや、よく見たらありました。粗挽き状態の小さなモツが。そうか、担々麺の豚挽き肉をモツにしたのですね。理解できました。

　では、実食。スープはもつ煮と同様、甘めです。豚骨ベースの味噌味。ショウガとニンニクがほんのり香ります。煎りゴマが香ばしさとコクをプラス。糸唐辛子と青ネギがいいアクセントになります。

　もつは機械では切れず、店主の川崎理さんが包丁で手切りするそうです。「手間がかかるでしょう」「はい、大変です」。地道なご努力に頭が下がります。

　極細の博多麺が濃厚なスープによく合います。お好みですが、「バリカタ」がお薦めです。

　定番の豚もつラーメンは大きなもつが売りですが、挽き肉のようにするのも一興ですね。旨味が凝縮され、見た目以上に贅沢な一杯になります。ラー油をたっぷり掛け回して美味しく完食しました。

　ご飯大好きな相方は焼もつ丼にしました。もつ煮と同じく大きなモツがごろごろ。半熟の茹で卵も添えられ、ボリューム満点。食べ応えありますね。

　それでも、味付けがねぎ塩だれでさっぱりしているとか。こちらはレモン風味のタバスコ、「レモスコ」が後半の味変に大活躍していました。