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支那ソバ 雲吞 渦(うず)
かづ屋の流れを汲む新星

2024.09.16

絶品のスープ、ワンタン

 ラーメンの超有名店、東京・目黒の「かづ屋」の系譜で特に評判の高い大山の「おさだ」。行列の絶えない名店で修業した北見憲一郎さんがUターンして独立、9月10日に開店しました。

 注文はもちろん、かづ家の看板、ワンタン麺。店名の冠にしているくらいですから自信の品でしょう。

▲ワンタンが5個入り。真ん中のナルトが懐かしい

 テーブルに丼が置かれた瞬間、いい香りが漂ってきます。まずはスープを。天草大王の鶏ガラや豚のゲンコツで取った動物系と煮干し、昆布、干しシイタケの和出汁を加えたスープは清湯よりやや町中華寄りのほっとする味わい。まさに「支那ソバ」ですね。

 自家製麺はストレートの細め。優しいコシが感じられ、蕎麦のような啜り心地です。

▲ストレートの細麺。昔の支那ソバより洗練された感じ

 では、ワンタンをいただきましょう。餡がぎっしり詰まったテルテル坊主が5個。下味がしっかりして、これだけで美味しい。多めのショウガは口をさっぱりさせてくれ、飽きさせません。

甘く旨いチャーシュー

 チャーシューもかづ屋流。煮豚でなく焼き豚。赤身とバラが1枚ずつあります。肉を焼く直前に塗るハチミツの甘みに続いて、肉の旨みが追いかけてきます。

 具は他にメンマ、海苔とナルト。ナルトは修業先にはないオリジナル。店名を表したのでしょうが、昭和の懐かしさを感じられます。

 テーブルにはネギ油を作った際にできる揚げネギが入った小瓶が置かれています。適量かけるとコクが増し、いい味変になります。

▲チャーシューは部位を変えて2枚

▲味変の武器。ただし、入れ過ぎは禁物

 おさだの店主から独立を薦められたという北見さん。「おさだの味を忠実に再現して繁盛店にします」と張り切っています。

 しばらくは支那ソバとワンタン麺だけですが、落ち着いたら担々麺や魯肉飯(ルーローハン)も食べられます。楽しみな店ができました。

▲修業先への恩返しを誓う北見さん

店舗情報

支那ソバ 雲吞 渦(うず)

お問合せはこちら
070-1472-5327
住所 前橋市元総社町1251-1
営業時間 10時~16時(売り切れ次第終了)
定休日 9月中は無休