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なごみ処 茶の間
懐かしのシュウマイに感激

2024.08.30

馬場川にあった名店の後継

 もう20年以上も前だったでしょう。馬場川通りのビルの一角に同名の居酒屋がありました。名物は大きなシュウマイ。元気のいいお母さんが店を切り盛りし、いつもにぎわっていました。

 中心街の西を南北に走る八展通りのさらに西側、落ち着いた佇まいの店を見つけました。暖簾をくぐり、カウンターに座ります。ボードに書かれたメニュー。ありました。「茶の間しゅうまい」と書かれています。ビールとともにお願いしました。

▲お通しで店の味付けが分かりますね

 お通しが2品出されます。サケの南蛮漬けとシソ入りの玉子焼きはまだ温か。どちらも上品な美味しさで、これは期待が高まります。

 「おまちどおさま」。しばらくして、お目当てのシュウマイが来ました。色白の大きな塊が2個。ホイルケースに1個ずつ収まっています。箸で割ると、肉汁がジワー。モミジオロシを解いたポン酢醤油でいただきます。

▲細かく切った生地を使った独特のシュウマイ

 懐かしさが蘇ってきます。豚肉ではなく、海鮮でもない、癖のないさっぱりした鶏肉のシュウマイ。あふれた肉汁に残りのシュウマイをよく浸して食べるとしっとりして、ますます美味しくなります。

 シュウマイの上にはカニが乗っています。「変わらないな」と口にすると、「昔はグリーンピースでしたよ」と板場から大将の声。記憶は曖昧ですね。

▲旬のネタで刺身を盛り合わせてくれる

山イモのステーキも健在

 旬の刺身の盛り合わせ、山イモのステーキも絶品でした。ママさん手作りの梅干しで焼酎のお湯割りをいただき、昔話に花を咲かせました。

▲山イモのステーキもほとんどのお客さんが注文します

 2人とも「茶の間」で長く働き、別の場所で居酒屋を開いた後、14年前に現在地に移転し名称を継ぎました。「思い出のある店で、常連さんも懐かしがっていたので、ぜひ残したかった」とママさん。いまは亡き先代のママさんも喜んでくれているでしょう。

店舗情報

なごみ処 茶の間

お問合せはこちら
027-221-8125
住所 前橋市三河町1-7-16
営業時間 17時~23時
定休日 月曜、第1、第3日曜