太田食堂
カツカレーラーメン七変化

 　「カツカレーラーメンください。カツは別皿でライスを付けて」。太食（たしょく）の愛称で半世紀にわたり親しまれる超人気食堂。創業時からの看板メニューを常連っぽく注文してみました。

　豪快ですね。さあ、まずはラーメン。と、その前にチャーシューを取り出しライスに載せておきます。

　カレーとラーメンという二大国民食の合体版。旨いはずなのに、カレーうどんほどに流行らないのは互いに主張が強すぎるからでしょう。研究熱心な太食の店主、太田伸也さんは改良を重ね、スパイシーながら食べやすい一杯に仕上げました。中太の縮れ麺が適度にとろみのあるカレーに絡よくみます。あー、旨い。

　しっかり醤油ベースのタレの味が染みこんだチャーシューはご飯を巻いていただきます。うん、旨い。

　続いてはカツをいただきましょう。群馬県産のもち豚を注文を受けてから切り出し、パン粉を付けて鉄鍋でカラッと揚げたカツはサク、サク。揚げ物に合う太食ソースをたっぷり掛けて。これまた旨し。

　カレーをライスに掛ければカレーライスに。カツも加えればカツカレーライスになります。どれも旨い。

　再びラーメンに戻って本来あるべき姿、カツカレーラーメンを堪能します。しっとりしたカツは違和感なく具材のエースになっています。最高に旨い。

　最後は残ったカレーにライスを投入。自家製の唐辛子味噌とコショウを入れ激辛にして〆ます。

　カツカレーラーメンが①チャーシュー巻きご飯②カレーラーメン③カツライス④カレーライス⑤カツカレーライス⑥カツカレーラーメン⑦カレー雑炊－と七変化。最後まで激旨でした。

　そろいの黒いTシャツ姿の威勢と愛嬌のあるスタッフの接客もよく、元気をいっぱいいただきました。