滝乃家
夏は冷やしかき揚げ

　大利根団地の一角にある大利根ショッピングセンター。豆腐屋さん、日本茶の老舗と並んで蕎麦屋さんがあります。青い瓦の外観は異彩を放っています。

　「季節のおすすめ」から、「冷やしかき揚げ」を蕎麦でお願いしました。海鮮かき揚げが乗った冷たいぶっかけのようです。シャウエッセンの天ぷらの「冷やしシャウ天」もすごく気になりましたが…。

　蕎麦の上に錦糸卵とキュウリの細切りが周囲に散りばめられ、中央に直径10㌢はある海鮮かき揚げがどんと鎮座しています。

　汁は蕎麦徳利にあり、自分で掛けていただくようです。うれしい配慮ですね。最初から汁が入っていると、どうしても蕎麦が伸びてしまいますから。

　まずは蕎麦をそのまま。更科系の色白、それでいて中太の独特の蕎麦です。さらに驚かされるのがその長さ。50㌢以上はありそう。いやはや個性的。喉越しのいい、啜りがいのある蕎麦です。

　汁はぶっかけですから、濃口ではありませんが、カエシはしっかりしています。もりでも十分でしょう。

　儀式も済んだことですし、かき揚げを攻めますか。エビ、イカにタマネギ、ニンジン、シュンギクと色とりどりの野菜入り。サクッと揚がっています。味もいいですね。海鮮が加わり、味に奥深さがでます。

　蕎麦と一緒に錦糸卵やキュウリを食べていると、冷やし中華のよう。かき揚げから油が染みて汁も甘くなってきたので、七味を多めに振りかけます。贅沢な夏の蕎麦を堪能しました。

昭和40年代初めに誕生した大利根団地。高齢化が進んでいるようですが、商店街はまだまだお達者。お隣さんでかき氷をいただきましょうか。