そば匠 蕎家（きょうや）
涼味満点 冷や汁うどん

「冷や汁うどん」が食べたくなりました。冷たい味噌味の出汁で冷たく締めたうどんを啜る夏のうどん。東毛地区ではよくありますが、前橋ではあまり見かけません。冷や汁を味わえる貴重な店です。

味噌ベースの出汁にキュウリの輪切りとすりゴマが浮いて涼しそうです。薬味はネギ、シソとショウガ。夏野菜の天ぷらも付けてもらいました。

うどんは中太の平打ち。柔らかめに茹でています。コシの強さは感じられず、もっちり優しいうどんです。

冷や汁はやや甘め。冷やし中華や冷やし担々麺もそうですが、暑い夏の麺の汁は甘味が軸となるようです。味噌は醤油よりきつくなく、するするいけます。ゴマの香りも食欲をかき立ててくれます。

シソを入れると、香りが立ちます。ショウガは汁をすっきりさせてくれます。もっとほしいくらい。代わりに七味を大量に振りかけ、味変させました。

揚げたての天ぷらはナス、オクラ、サツマイモとチクワ。天つゆにはあらかじめ多めのショウガが入っていて、さっぱりといただけました。

せっかくなので、蕎麦もいただきましょう。かき揚げ付きのもりが人気のようです。

細切りされた蕎麦は更科まではいきませんが、上品な色合い。やや柔らかめでした。それにしても量がたっぷり。通常の大盛り以上ありそうです。

かき揚げにはさらに驚かされます。直径10㌢、高さ７、８㌢ほどある巨大な円柱形。タマネギ、長ネギ、ニンジンとサクラエビが入っています。外はサクサク。そして、中もサクサクです。これはうれしい。

蕎麦とかき揚げを一緒に食べてもらうためか、天つゆはなく蕎麦汁が大きな器で提供されます。野趣あふれる趣向。では、豪快にいきましょう。