肉のむらかみ
ホクホク揚げたてが食べられる

昨今、街の肉屋さんが少なくなりました。そんな中、約40年前から国道17号沿いに店を構える「肉のむらかみ」。

入口を入ると正面が上州もち豚の売り場で、左手が揚物コーナーです。こちらのお店、上州もち豚を一頭買いして店でさばいているそう。売り上げの9割以上は卸だそうですが、１枚から揚げたてのカツやフライを買えるありがたいお店でもあります。

揚物コーナーのラインナップの豊富さと安さには驚きます。コロッケだけでも、普通のコロッケのほかキムチ、ビーフ、クリーム、カレー、カボチャと全6種。１枚60円って庶民の味方すぎやしませんか。

ほかにトンカツ、チキンカツ、鶏のから揚げ、人気ナンバー１のメンチカツもあります。メンチカツは厚さ3㌢くらい。両手で割ると、肉汁がしたたり落ちてきました。これが100円というからありがたい。

ショーケースに飾ってあるのは全部イミテーションなのでお間違いなく。注文を受けてから揚げてくれるシステムです。

今日はいろいろ買い込んでフライパーティーにしましょう。「すみません、ロースカツとカレーコロッケ、メンチカツ、ハムカツ、アジフライを1枚ずつください」

肉は注文を受けてから切り始め、パン粉をつけます。粗目の生パン粉だから、サクサク感が出ますね。

油はラードは使わず、植物性の油だけを使用しているのだとか。「ラードが好きっていう中高年の方もいるけど、時間が経つとラードは固まるからね」と食感にこだわる2代目村上重夫さん。

紙袋に入ったホクホクのフライ…。キャベツをたっぷり刻んで、脇にそえればそれだけでごちそうになります。食パンにはさんでカツサンド、コロッケを入れたコッペパンサンドもつくってみました。

お肉屋さんのトンカツやコロッケってなんでこんなに美味しいんだろう。どうかこれからも揚げ続けてくださいね、切に願います。