かのうや
昭和ラーメン 平凡が一番

前橋市六供町に生ラーメンの自動販売機があります。物珍しさから購入し家で作ってみたら予想以上に美味しい。ということで、製造元にやってきました。旧国道17号を北上、ほぼ前橋市にありました。

驚くほど小さな店はカウンター５席で満員御礼。カウンター越しにライブを見られるんです。ラーメンは１人前ずつ調理します。２人で同じものを注文しても１人前ずつ。丁寧な仕事ぶりに感心します。

夏季のメニューは昭和ラーメンと冷製煮干しラーメンの２種類。昭和をメンマ増し、納豆ごはん付きでお願いしました。「昔ながらの平凡なラーメン」と説明書きにあります。普通の麺（たまご麺）と硬い麺（全粒粉）を選べ、平凡さを重視し普通にしました。

スープはあっさりした中に豚骨の旨みとコクを感じます。タマネギの粗みじんがさっぱりさせてくれます。いい仕事しますね。

普通の麺は極細ストレート。やや硬めの茹で加減で、最後まで伸びずにいただけました。

チャーシューは煮豚でなく焼豚。その日の朝に焼き、提供直前にスライサーで切る凝りよう。メンマは甘口と辛口があり、増しにすると両方入ります。煮卵は半熟の黄身がとろり。ナルトが昭和を強調しています。

ラーメンを食べ終わる頃合いを見計らって、熱々のごはんが提供されます。納豆とともにスープの中へ。納豆ごはんは雑炊にしていただきます。へぇ～、という美味しさ。七味を掛けるとなおよくなります。

「グルメラーメン店ではありません。味とコストのバランスを図る庶民派です」と店主の狩野昭さん。安心安全な地元の食材を使い、「一番旨くて飽きない」平凡なラーメンを作ってくれます。