gourmet
食べたい
豊かな具が旨みのハーモニー
民宿のお母さんのうどんが食べたくなり、赤城山大沼までやってきました。雪はなくとも寒い。ストーブの前の席に陣取り、名物のお切り込みを頼みましょう。
注文すると、寝かせておいたうどんの玉を年季の入った麺打ち棒でのします。正真正銘の打ちたて。包丁で切り分け、沸騰している大鍋で茹でます。
「切ったらそのまま鍋に放り込むのが多いけど、うちは下茹でするの」と店主の田中成代さん。赤城山の冷たい水で一度締めてから鍋焼きにします。
グツグツと音を立ててやってきましたよ。湯気が立っています。取り分けの小皿がありますが、このまま行きましょう。レンゲに麺と出汁を入れ、フーフーしながら熱々をいただきます。あー、染みる。
質素な顔ぶれながらも、実に豊かな具です。鶏肉にマイタケ、シメジ、小松菜、ネギ。カマボコと麩もありました。「惜しかったわね。もう少し早かったら天然のキノコがあったのに。いい味が出るの」。聞きたくなかった知らせでしたが…。
それでも、しみじみ美味しい。それぞれの具から出た旨みが重なり合い、醤油仕立ての汁をふくよかな味にしてくれます。
冷水で締めたコシの強いうどん
中太のうどんは冷水で締めたおかげで鍋で煮込んでもコシが強い。どろっとした二日目のお切り込みもいいけど、芯がしっかりしたのも悪くない。七味をたっぷりかけて満喫しました。
民宿を開いてもうすぐ60年。お母さんも80歳になるそうです。
うどんはお昼のメニューですが、予約すれば夕食や朝食でも味わえます。ワカサギ釣りや雪遊びで冷えた体を温めてくれますよ。
店舗情報
みやま山荘
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- 027-287-8205
住所 | 前橋市富士見町赤城山2 |
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営業時間 | 10時~17時 |
定休日 | 不定休 |