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食べたい

みやま山荘
打ちたての熱々お切り込み

2024.01.02

豊かな具が旨みのハーモニー

民宿のお母さんのうどんが食べたくなり、赤城山大沼までやってきました。雪はなくとも寒い。ストーブの前の席に陣取り、名物のお切り込みを頼みましょう。

注文すると、寝かせておいたうどんの玉を年季の入った麺打ち棒でのします。正真正銘の打ちたて。包丁で切り分け、沸騰している大鍋で茹でます。

▲注文を受けてから手打ちします。笑顔が素敵なお母さん

「切ったらそのまま鍋に放り込むのが多いけど、うちは下茹でするの」と店主の田中成代さん。赤城山の冷たい水で一度締めてから鍋焼きにします。

グツグツと音を立ててやってきましたよ。湯気が立っています。取り分けの小皿がありますが、このまま行きましょう。レンゲに麺と出汁を入れ、フーフーしながら熱々をいただきます。あー、染みる。

▲派手な具はない。でも、旨い。冬の贅沢鍋です

質素な顔ぶれながらも、実に豊かな具です。鶏肉にマイタケ、シメジ、小松菜、ネギ。カマボコと麩もありました。「惜しかったわね。もう少し早かったら天然のキノコがあったのに。いい味が出るの」。聞きたくなかった知らせでしたが…。

それでも、しみじみ美味しい。それぞれの具から出た旨みが重なり合い、醤油仕立ての汁をふくよかな味にしてくれます。

冷水で締めたコシの強いうどん

中太のうどんは冷水で締めたおかげで鍋で煮込んでもコシが強い。どろっとした二日目のお切り込みもいいけど、芯がしっかりしたのも悪くない。七味をたっぷりかけて満喫しました。

▲あめ色に輝くうどん。実は冬もざるがいい

▲天ぷらはエビと旬の野菜。春は山菜、秋はキノコが並ぶ

民宿を開いてもうすぐ60年。お母さんも80歳になるそうです。

うどんはお昼のメニューですが、予約すれば夕食や朝食でも味わえます。ワカサギ釣りや雪遊びで冷えた体を温めてくれますよ。

▲炬燵もあります。のんびりできます

▲うどんが来るまでは自家製のお新香とお茶で待ちましょう

店舗情報

みやま山荘

お問合せはこちら
027-287-8205
住所 前橋市富士見町赤城山2
営業時間 10時~17時
定休日 不定休