喫茶室　風景
ナポリタンとコーヒーゼリーと

クラシックが流れ、大きな柱時計やアンティークの調度品が置かれています。ランチをいただき、のんびり午後のひと時をすごせる素敵な空間です。

喫茶店に入れば決まってナポリタンを注文します。一途なナポリタン愛です。

洗練された白い皿に盛られています。標準的な太さのスパゲッティ。具はベーコン、タマネギ、ピーマンとこれも普通ですが、粉パセリがふりかかっていて、ちょっと贅沢な気分を味わえます。

味付けはケチャップ主体でドミグラスソースが少し加わりますか。酸味と旨味のバランスが抜群で、品のいいナポリタンです。黒コショウも使っているようで、これもいい刺激になります。

サラダもきれいな盛り付け。フレンチドレッシングは王道すね。このナポリタンによく合います。

デザートはコーヒーゼリーをいただきました。1978年の創業以来、変わらぬレシピだそうです。大きめのアイスクリームが乗っていて、コーヒーの苦みと優しい甘味の二重奏を楽しめます。紅茶はカップ２杯分のポットで提供されます。

こちらには学生時代、帰省した際によく立ち寄り、友人とお茶しました。前高が引っ越してきた当時で辺り一面は田園風景。社会人になってから足が遠のき、実に40年ぶりです。風景は随分変わりましたが、店と味は昔のままでした。

他にお客さんがいなかったので、店主の新井節子さん、娘さんの山田恵さんと楽しくおしゃべり。10年以上休業された時期があり、５年前に再開されたそうです。「定期的に集まってくれる常連さんもいますので、親子で頑張ります」と話してくれました。