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「前橋航海日誌」60話を一挙に
「萩原朔美さんの前橋10年」後期に

2026.09.20

「前橋航海日誌」60話を一挙に
「萩原朔美さんの前橋10年」後期に

 前橋文学館特別館長、萩原朔美さんが前橋市内を歩いてスマホで撮影した写真を集めた「音楽する写真-萩原朔美の前橋10年-」の後期展が9月19日始まった。前橋国際芸術祭の関連行事。前橋新聞mebukuのWeb版で連載している「萩原朔美の前橋航海日誌」の60話を写真とエッセイで紹介している。

エッセイと写真で物語

 前橋航海日誌は前橋新聞mebukが創刊した2021年7月から毎月1回、Web版で配信している人気企画。萩原さんがスマホで撮影した前橋の風景、建物、自然をまとめ、一つの物語に仕上げている。

▲展示されている「前橋航海日誌」

 被写体は名木や芸術作品も時にはあるが、多くは街角の何気ない一瞬を切り取ったもの。道路滝の雑草、剝げかかった路面標示、道に忘れられた落とし物を集合写真で並べ、軽快なエッセイで紹介している。

 定点観測も得意技。50カ所近くで撮影を続けており、部屋から見える同一のビル、ベランダの雨の模様、さらにはトイレの便座に座った自分の上半身まで写している。

▲初期の作品

 底流にあるのは10年間暮らしている祖父、萩原朔太郎の故郷への愛情かもしれない。前橋駅前のけやき並木、飛行機雲が似合う広い空を絶賛している。

 会場には60回分のアイキャッチ画像とエッセイ全文を写した巨大なシートを2枚展示している。

 連載は現在61回まで続いており、萩原さんは「よくネタが続いた。締め切りになると、歩いていたり、電車に乗っていたりすると、ネタがふっと向こうからやってくるから不思議だね」と5年間を振り返る。

▲撮影に活躍したスマホ。この倍くらいあったとか

スマホ散歩で15万枚撮影

 萩原さんは2016年4月、前橋文学館に館長として就任以来、「スマホ散歩」というスタイルで前橋市内を歩きながら撮影している。

 撮影した写真は15万枚に及び、これを1万5000枚に絞り、会期中に展示替えしながら紹介する。関連イベントも開く。

▲前橋の街路灯を写した作品

対談 萩原朔美 × 飯塚花笑(映画監督) 

・日時 2026年10月3日(土)、14時開演(13時30分開場)

・参加費 700円(要予約)

・横顔 トランスジェンダーである自身の経験を背景に、マイノリティの視点から作品を制作。「僕らの未来」で2011年PFF審査員特別賞受賞。「ブルーボーイ事件」(2025年)がアジアン・ポップアップ・シネマ2026でグランプリ受賞。前橋市PR大使として、前橋を中心に活動している。

 

対談ベント 萩原朔美 × 手塚眞(ヴィジュアリスト)

・日時 2026 年10月24日(土)14時開演(13時30分開場) 

・参加費 700円(要予約)

・横顔 学生時代から映画・テレビなどの監督を始め、数々のコンクールで受賞。映像以外にもイベント演出、ソフト開発、本の執筆などの創作活動を行っている。漫画家、手塚治虫さんの遺族としても活動している。

音楽する写真-萩原朔美の前橋10年-後期展

お問合せはこちら
027-235-8011(前橋文学館)
・会期 2026年9月19日(土)~2027年1月24日(日)
・時間 9時~17時(最終入館16時30分)
・休館 水曜日、9月24日、年末年始※9月23日は祝日のため開館
・会場 前橋文学館3階オープンギャラリ―
前橋市千代田町3-12-10
・観覧 無料