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【聞きたい 腰高博さん▶1】
「KARAOKE」を世界に

2026.05.08

【聞きたい 腰高博さん▶1】
「KARAOKE」を世界に

 カラオケチェーン「まねきねこ」を展開するコシダカホールディングスは6月上旬、ロサンゼルスに「MANEKINEKO」1号店を出店する。5年をめどに全米に100店舗を出店、米国を足掛かりにヨーロッパ、さらには世界展開を構想している。腰高博社長に世界戦略を聞いた。

ロサンゼルスから全米へ

――ロサンゼルス1号店の概要を教えてください。

 ソーテル地区という日本食レストランが集積している繁華街に出店します。

 延床面積は600平方㍍で20ルーム。パーティーで使われることが多いと予測し、1部屋当たり平均10人収容できるようにします。

――ターゲットとする顧客は?

 現地で暮らす米国人です。もちろん、日本の現地法人で働く人にも利用いただきたいですが。

――ロスといえば、ドジャーズ。オータニさんも来られるかもしれませんね。

 トイレを完備したVIPルームもあります。来ていただけたら、うれしいですね。ペットも入店できますので、奥さまやデコピンちゃんを連れて来てほしい。

――米国進出はいつから構想していたのでしょう。

 ハワイで2023年1月、現地法人と組んでカラオケ店を出店しました。日本人観光客向けでなく、現地の人を顧客対象としましたが、これが予想以上に好調だった。客単価は日本の3、4倍。日本が平均1500円だとすると、ハワイは5000円から6000円です。

 米国の人口は日本の約3倍。3×3で9倍の市場規模があると見込み、準備を進めてきました。

――米国では日本のようなカラオケボックスはあるのでしょうか。

 個室型のカラオケボックスはほとんどありません。レストランの一角にステージがあり、歌いたい人が歌う感じ。カラオケ好きがスナックで熱唱していた日本の40年前くらいの状態です。

 ハワイの店舗の状況から、米国本土でも十分に需要があり、進出できると判断しました。

――米国での店舗展開はどのように計画していますか。

 ロサンゼルスの商業圏は日本の首都圏と規模的に近い。人口は3000万人ほどいます。ここに2年内に3~5店舗を直営で出店します。

 ノウハウを蓄積し、バックオフィス、総務や経理、広報、営業といったコーポレート体制を構築し、いよいよ全米に展開します。すでに設立している米国法人のKOSHIDAKA CAが運営します。

――米国での目標は。

 5年後をめどに100店舗体制を目指します。

 1店舗で年間売り上げを3~5億円と見込んでいます。100店舗達成できれば500億円。日本国内が現在、700億円弱なので、これに匹敵する規模となります。

米国から全世界へ展開

――アジアでも展開しています。米国の次は。

 世界を視野に入れています。コカ・コーラもマクドナルドも米国から世界に広がった。米国で受け入れられれば世界が見えてきます。

 米国の次はまずヨーロッパでしょう。どの国になるかは全く未知ですけど。

 インドネシアなど東南アジアにも別軸で進んでいますが、ハラルへの対応が確立されています。ですから、イスラム教徒の多い中近東、南アジア、アフリカも開拓の可能性があります。

――日本で生まれ、「まねきねこ」が育てた「カラオケ」文化が「KARAOKE」として世界に広がりますね。

 カラオケ事業を始めて36年になります。おかげさまで日本で、ということは世界でもそうですが、最大のカラオケチェーンとなりました。

 カラオケはみんなを楽しくさせてくれる。平和にもつながる。全世界に日本の文化である『KARAOKE』を普及させ、世界中の人に笑顔を届けたいですね。それが、コシダカのワールドワイドの使命と心掛けています。

コシダカホールディングス

 1967年設立。1990年8月にカラオケ事業を開始、居抜き出店、持ち込みOK、1人カラオケといった業界の常識を打ち破るサービスなどで日本最大のカラオケチェーンに急成長する。2025年8月期の売上高は693億8700万円。店舗数は国内787店舗、海外29店舗。(2026年2月末現在)。