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モンペアートの祭典「モンペナーレ」
18、19日、一点もののモンペ並ぶ
2026.04.16
型紙はオリジナル、ポケットには手描きの絵。これは単なるモンペではない。作家の酒井博行さんが手がける「モンペアート」の展示販売会「モンペナーレ」が4月18日~19日、前橋市千代田町のマエバシ・アート・プラクティス(map前橋“市民”ギャラリー)で開かれる。
(取材/柁原妙子リポーター)
会社員との両立で
植物を連想させるポップなイラストが、生成りのポケットに迷いのない筆致で描かれている。筆跡が残る絵の具に、プリントではない手描きの温もりが感じられる。確かに、これは「穿くアート」だ。
酒井さんは会社員として働くかたわら、屋号「Haku Art」で制作を続けている。モンペアートは、もともと自分で穿くために作り始めたものだ。そこから生まれた作品を「お裾分け」の感覚で、ネットやイベントで販売してきた。
生地はすべて綿100%。酒井さんは布を服の素材であると同時に、絵を描くための土台として見ている。「掛け軸の日本画の生地の部分と同じ感覚」という。色や柄も、絵が生きるようにシンプルなものを選ぶ。ポケットに施す絵は一点一点異なり、最近は身の回りにある自然から発想を得ることが多いという。
芸術を自給自足する“モンペニスト”
制作の出発点は8年前の3月だった。モンペ作りのワークショップに参加し、「これだ」とひらめいた。それまで裁縫に強い関心があったわけではない。思いがけず出合ったモンペを、自分なりの表現へと育ててきた。
型紙は独自に仕立てた。「手芸を勉強した人が見たらアウトな作り方」と笑う。サイズは5段階あり、身長150㌢から180㌢まで対応する。ウエストはゴム仕様で、春から秋まで3シーズン着用できる。価格は8470~9800円。
酒井さんは服に絵を描くことを特別なこととは考えていない。「みんな、自分の服に絵を描いてみたらいいですよ」と話す。作品には布用絵の具を使い、アイロンで定着させるため、日常着として穿くことができる。
▲酒井さん
会場では18点のモンペアートの展示販売に加え、今回のために制作したインスタレーションも流す予定だ。実用品としての服と、表現としてのアート。その両方を軽やかに行き来する「モンペアート」の世界が、前橋の街中に立ち上がる。
▲会場は中央通りからすぐ
酒井博行
1983年、玉村町出身。大阪外国語大卒。会社員の傍ら、2018年にモンペ作りに出会い、モンペアート制作を始める。2020年から「Haku Art」の屋号で活動している。
モンペナーレ
| ・日時 | 2026年4月18日(土)、19日(日) 11時〜17時 |
|---|---|
| ・会場 | マエバシ・アート・プラクティス(map前橋“市民”ギャラリー)前橋市千代田町2-12-7 |
| ・販売 | 支払いは現金のみ |


