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赤城の山は今年から
新キャンプ場が春開業

2026.01.01

赤城の山は今年から
新キャンプ場が春開業

 赤城山に建設中の新キャンプ場「大沼(おの)キャンプフィールド」が今春開業する。糸井重里さんが創業した「ほぼ日」(東京都)が運営する「ほぼの駅 AKAGI」は4月に本格営業を開始。赤城山頂エリアの周遊拠点となる「赤城ビジターセンター」は秋の開業を見込んでいる。赤城山は2026年、多彩な自然体験を年間通して楽しめる一大リゾート地として生まれ変わる。

ビジターセンターは秋

 大沼キャンプフィールドは大沼湖畔の高台に新設、年間3万5000人の利用を見込む。

 県立赤城公園の活性化に向けて、群馬県が整備し、スノーピーク(新潟県三条市)が運営にあたる。開業時期について、県自然環境課は「できればゴールデンウイークに間に合わせたい」としている。

▲キャンプフィールドのイメージ

 100区画を用意、電源を備え快適なキャンプができるサイトをはじめ、フリーサイト、ドッグランサイトを設ける。トイレやシャワーを備えたサニタリー棟、受付業務や物品販売の管理棟も設置する。

▲愛犬とも一緒に過ごせる

▲トレーラーハウスもできる

 赤城ビジターセンターは覚満淵入口近くにある旧ビジターセンター駐車場に新設する。登山などの日帰り客を含め10万人の利用を見込んでいる。

▲ビジターセンターのイメージ

 観光案内所やカフェ、キャンプ用品やアパレル、地元特産品を取りそろえるスノーピーク直営店が出店。Wi-Fi環境を完備したコワーキングスペースや会議室も設け、「全山冷房中」を謳う涼しい夏季を中心にワーケーションの利用を取り込む。

▲休憩所も設ける

▲観光案内所

ほぼの駅、4月に本格営業

 ほぼの駅 AKAGIは国の登録有形文化財に指定されている赤城山鳥居峠の旧赤城登山鉄道駅舎を改修、2025年11月に試験営業を開始した。糸井さんやほぼ日の知名度から大勢の来場者でにぎわっている。

 関東平野を一望でき、雲海も見られるテラスが解放され、良質な豚肉やミルクといった赤城南麓の食材を使った料理、ここでしか購入できないグッズを販売している。本格営業が始まれば「ほぼ日」らしいユニークなイベントも開かれ、さらなる集客が期待される。

▲ちょくちょく遊びに来る糸井さん

 自然豊かな赤城山の景観を守るため、地元住民は群馬県、前橋市とともに「赤城山景観ガイドライン」を策定した。県立赤城公園内の建築物、広告物、工作物の色や高さに関するデザインコードを設定。例えば、建築物は赤城山にある石や土、木の色である「地の色」を推奨、高さは13㍍までが望ましいとしている。

 住民はこれを受けて、大沼近くの駐車場の白い柵をダークグレーに塗り替える塗装作業にあたるなど、身近なところから景観を守る意識を高めている。

南麓にシャワー効果

 赤城南麓には2025年10月、休園していた群馬フラワーパークが「Gunma Flower Park+」として生まれ変わった。

 観賞するだけでなく、花摘みやドライリース作りといった体験型プログラムを充実させるとともに、群馬の食文化を活かした料理やスイーツを味わえるレストラン、カフェも設け、リピーターの獲得に力を入れている。

▲五感で楽しめるGunma Flower Park+

 他にも「道の駅まえばし赤城」をはじめとする道の駅など、赤城南麓の恵みを味わったり、土産にできる施設が点在している。

 赤城山頂に集う人が下山途中にこうした施設に立ち寄るシャワー効果も見込まれる。

滞在時間、消費額が増加

 赤城山頂部は昭和30年代に群馬県と東武鉄道が大規模な観光開発に取り組んだ。ケーブルカーやロープウェイを建設、スキー場やホテルも造成され、宿泊客も多かったが、昭和50年代からは日帰り旅行が主流となった。

 最盛期に100万人を超えていた観光客数は50万人台に落ち込んでいる。滞在時間は半日以内が8割を超え、滞在中の消費額は6割離隔が1000円未満といったアンケート結果もある。

 一方、冬季の氷上ワカサギ釣りやスノーシュー、春から秋にかけてのランニング、トレッキング、ヒルクライムなど、年間を通したさまざまなアウトドア体験で注目されている。

▲珍しいアイスバブルも見られる