interview
聞きたい
山本龍氏「刷新へ力一つ」
前橋市長選、立候補見送り
2025.12.09
前橋市長選(来年1月5日告示、12日投開票)をめぐり、立候補を模索していた元職の山本龍氏(66)は12月8日、記者会見し「刷新へ向かう力が一つにまとまるきっかけになれば」と訴え、立候補を見送る考え表明した。立候補が予想される前職の小川昌氏(42)に対抗する勢力の分散を防ぐため、自ら身を引いた形となった。
小川氏への対抗勢力分散化を危惧
山本氏は次期市長選を「現体制の継続か刷新か」が問われる出直し選挙と位置づけ、「前橋の政治は前橋で暮らす者が決める」と訴えている。
自身の立候補取りやめには「励ましの声に応えられず悔しく思う」と本音をにじませながら、「山本龍が果たすべき役割は何かを考え続けてきた」「これが私の責任であるとも考えています」と支持者への理解を求めている。
▲前回の市長選で争った小川氏と山本氏
小川氏、宮崎氏も立候補に意欲
次期市長選をめぐっては、新人で弁護士の丸山彬氏(39)が無所属で立候補することを表明している。市議会最大会派の前橋高志会(12人)と第2会派の前橋令明(9人)は丸山氏を支持することを決めている。
小川氏は市長を辞職して以降、表立って市長選の対応を明らかにしていないが、辞職前には出直し選挙に立候補する考えを示していた。
市長選ではこのほか、共産党系の市民団体が候補擁立を模索しているほか、県議の宮崎岳氏(55)が立候補に意欲をみせている。
山本龍氏のコメント全文
何よりも伝えたいことは前橋の政治は前橋に暮らすみんなが決めると言うことです。
今回の私たちが直面しているこの選挙。 今回の市長選挙は「出直し選挙」であり、現体制を継続するのか、それとも刷新するのか が問われています。
市長自身も認めている「市長の誤った行動」によって市民の心の中に不信が生じ、多くの疑問や不満が市役所に寄せられ、市民も市職員も疲弊しました。社会が分断し対立が生まれ、結果として 政治への信頼が大きく損なわれてしまいました。
そして市議会はイデオロギーや政党の垣根を超え、議会解散の可能性もある中で前橋を立て直すために、辞職勧告や、不信任を準備し、出直し選挙に至りました。
この間、山本龍が果たすべき役割は何かを考え続けてきました。 すでに複数の方が立候補の意向を示しています。この状況で私が立候補すれば、刷新を求める力が分裂する。だからこそ私が出馬を見送ることで、刷新へ向かう力が一つにまとまるきっかけになれば と願っています。
これが私の判断であり、私の前橋に対しての責任であると申し上げて報告とさせてい.ただきます。


