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150年の歴史 新たに磨く
清香園がリブランディング
2025.10.30
1875(明治8)年創業の老舗煎餅店「清香園」(前橋市表町)は創業150年に合わせてリブランディングを実施した。内装や商品のパッケージを歴史を感じさせながら洗練されたデザインで統一、「前橋の手土産」となる新商品を開発した。
「前橋の手土産」の定番に
「150年の節目の年にあたり、暖簾の重みを受け継ぐとともに、次の150年に向けた新たな出発としたかった」。5代目店主、三橋一仁さんはリブランディングにかけた思いをこう表現する。
都内の大手百貨店を退職し、帰郷して休業していた祖母の店を再開させたのが4年前。従来の薄暗い老舗煎餅店のイメージを一新、ポップな感じの店にした。クラフトビールやコーヒーを提供したり、イベントを企画したりして、前橋市の中心街に欠けていたにぎわいを追求した。
この間、中心街には新たな飲食店やアパレルショップ、ギャラリーが進出、にぎわいを取り戻しつつある一方、「前橋にふさわしい手土産が少ない」と感じたのがリブランディングのきっかけだった。
▲新しくなった店内。中央奥がましもさんの「花轍」
▲ライトアップされた外観
1世紀刻んだ木枠
内装は凹凸のある特殊塗装を施し温かみのある白を基調として洗練さを出すとともに、1世紀にわたって使い続けた木枠のケースをカウンターに採用、歴史の重みを大事にした。
日本画にみられる花、蛾、文様をモチーフに黒インク一色で緻密な絵画を描く前橋市出身のアーティスト、ましもゆきさんの原画を壁に展示するとともに、贈答用の「貴婦人巻」のパッケージにも採用、食べ終えた後もおしゃれな箱として使えるようにした。
▲「貴婦人巻」のパッケージは「賽の眼」
貴婦人巻とともに前橋土産として売り出しているのが「八選あられ ふきよせ」と「六選おかき はなよせ」。ふきよせは伝統的な煎餅、はなよせはカレーやチーズといったモダンな煎餅を詰め合わせている。
▲8種類を楽しめる「ふきよせ」
▲品のいいお土産がそろう
三橋さんは「落ち着いた空間で質の高い商品を提供する。アートや食事を楽しみに前橋に来られる観光客の土産や贈答に使っていただきたい」と話している。
▲次の150年を見据える三橋さん
店舗情報
清香園
- お問合せはこちら
- 027-221-5683
| 住所 | 前橋市本町2-8-12 |
|---|---|
| 営業時間 | 10時~18時 |
| 定休日 | 水曜、木曜、日曜 |


