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伝説の大団旗 2代目に
前橋高校応援団に引き継ぐ
2025.10.25
完全試合の応援団旗が蘇ったー。1978(昭和53)のセンバツ甲子園大会に出場した際に作られた群馬県立前橋高校応援団の大団旗が新調された。県立前橋中・高等学校応援団の結成90周年記念式典が10月25日、前橋市内のホテルで開かれ、応援団OB会が現役応援団に贈った。
完全試合見守った団旗
「押忍(オッス)」。着丈の長い学ランを来た現役応援団6人が気合を入れ、「赤城颪に送られて」で始まる校歌を熱唱する。鼓手は校章が描かれた真新しい太鼓を破れんばかりに叩きつける。リーダーを変えて応援歌、凱旋歌と続け、新しい大団旗、太鼓、腕章を手にした喜びと感謝の気持ちを全身で表した。
▲気合を込めてエールを贈る応援団
▲力強く太鼓を叩く鼓手
大団旗は甲子園史上初の完全試合を達成することになったセンバツ出場を祝って制作した。半世紀近く文武両道の精神支柱としての役割を果たしてきたが、日光と風雨で損傷したためOB会の90周年記念事業として制作することになり、同窓会に声を掛けて制作費を募った。
応援団の卒寿を祝う式典で、OB会の中嶋秀幸会長は「熱い心を持った先輩がいたからこそ90年の歴史を刻めた。100周年に向けてますます活躍してほしい」と激励し大団旗を手渡した。
▲応援団OB会長の中嶋さん
▲前橋高校長の天野さん
団長の河野旬さん(2年)は高崎高校との定期戦で2連覇したことを報告、「来年も勝って前高連勝の伝説を作る。90年の歴史をしっかり受け継ぎます」と力強く誓った。
▲感謝の言葉を述べる河野団長
新調された大団旗は旧旗と同じ縦3070㍉、横4400㍉。臙脂色の黄金色の校章と白字の「群馬県立高等学校応援団」の名称が染められている。
記念式典にはOB会員に加え、天野正明校長、反町敦同窓会長、駒木保夫野球部OB会長が出席したほか、高崎高校、桐生高校、太田高校の応援団OBも招かれ、応援団文化の継続を誓い合って親交を深めた。
▲大団旗を寄贈したOB会員


