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朔太郎の詩とマンドリンと
20回目の音楽祭、10月19日に

2025.10.16

朔太郎の詩とマンドリンと
20回目の音楽祭、10月19日に

 萩原朔太郎が愛した洋楽の音色を受け継ぐ「~マンドリンのまち前橋~朔太郎音楽祭2025」は10月19日、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)で開かれる。2006年の朔太郎生誕120年を機に始まった音楽祭は今回で20回目。高校生、大学生、社会人のマンドリン演奏に加え、朔太郎の詩の朗読もあり、詩とマンドリンの響きが共鳴する特別なステージとなる。入場無料。

高校生から社会人まで共演

 3部構成で開かれ、第Ⅰ部は県立前橋高校、前橋女子高校、渋川女子高校のギター・マンドリン部の現役生と卒業生有志が合奏する。

▲高校生による合同演奏

 第Ⅱ部は朔太郎の孫にあたる前橋文学館特別館長、萩原朔美さんの監修による朗読企画「萩原朔美が選ぶ朔太郎詩」。朔太郎が作曲したマンドリン独奏曲『機織る乙女(A Weaving Girl)』の演奏に続いて、朔美さんら5人が朗読する。『郵便局の窓口で』は前橋平和郵便局長の石井祐之さんが担当する。

▲大学生や社会人によるダイナミックな構成

 メーンの第Ⅲ部は公募による一般出演者を含めた社会人、大学生で構成、管楽器や打楽器、ピアノを加えた壮大なマンドリンオーケストラが「大幻想曲『邪馬台』」などを演奏する。

 朔太郎は若き日にマンドリンに親しみ、「ゴンドラ洋楽会」を結成して演奏活動にあたるなど群馬のクラシック音楽の先駆者でもあった。

 音楽祭は朔太郎が愛したマンドリンを前橋の文化として定着させようと始まり、2015年からマンドリンの第一人者である青山忠さんを音楽監督として迎えている。コンサートマスターは前橋女子高校出身の松島えり奈さん、独奏は青山涼氏さん。

▲監督・指揮を務める青山さん

 実行委員長の今井健介さんは「20周年を飾りその足跡を残す音楽祭になります。ぜひ多くの方に会場にお越しいただきたいと思います」と来場を呼び掛けている。

 

▲朔太郎音楽祭の魅力を語る今井さん(左)

写真で振り返る昭和の前橋

 小展示ホールでは「前橋原風景写真展」を10月16日から19日まで開く。アマチュア写真家、井上道男さんが撮影した昭和の前橋の風景を紹介する。

 ※掲載写真は昨年の音楽祭。天川弘さん撮影

~マンドリンのまち前橋~朔太郎音楽祭2025

・日時 2025年10月19日(日)
13時開場、14時開演
・会場 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)
大ホール
・入場 無料