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赤城山に「ほぼの駅」誕生
糸井さん再びプロジェクト
2025.10.02
糸井重里さんが代表を務める「ほぼ日」は赤城山の鳥居峠に新拠点「ほぼの駅 AKAGI」を開設する。グランドオープンは2026年春予定で、それに先立ち11月1日から「αオープン」と名付けた試験営業を始める。食やグッズ販売、イベントを通じ、山頂エリアに新たなにぎわいを生み出す。糸井さんにとってはかつて世間を騒がせた徳川埋蔵金探し以来の赤城山でのプロジェクト。果たして、お宝をつかめるか-。
鳥居峠に11月試験オープン
「ほぼの駅 AKAGI」の場所は、かつて赤城山鋼索鉄道の「赤城山頂駅」があった旧駅舎。駅舎は1967年の廃線後しばらく放置されていたが、1980年代に眺望を生かしたレストラン「サントリービア・ハイランドホール」として活用され、2018年には国の登録有形文化財に指定された。近年は経営の行方が注目されていたが、「ほぼ日」が新たな担い手として受け継ぎ、再生に乗り出すことになった。
▲外観(オープンテラス側)
「ほぼの駅」は駅舎だった建物を「誰もが立ち寄れる場所」として位置付ける。飲み物や軽食の提供に加え、この地ならではの商品やほぼ日グッズの販売を行い、イベントやワークショップなどの企画も視野に入れている。試験営業の営業時間は10時から16時で、水曜日が定休となる。
鳥居峠は関東平野を一望できる絶景の地であり、晴れた日には雲海を望むこともできる。周囲には覚満淵や大沼といった自然景観が広がり、年間を通じて観光客に人気が高い。「ほぼ日」は「訪れる人がほっと一息つける場所にしたい」とし、SNSを通じて営業の様子や新しい試みを随時発信する。
▲雲海の見られる鳥居峠
糸井さんと赤城山の縁
糸井さんにとって赤城山は地元・前橋市と深いつながりを持つ山である。かつては徳川埋蔵金探しのプロジェクトで注目を集めたほか、近年は「ほぼ日」クルーが定期的に訪れ、Web連載「あかぎのまど。」で進捗を発信してきた。
旧駅舎の取得は2024年に行われ、改修工事を経て今回のオープンに至った。
▲眺望テラス
「ほぼの駅 AKAGI」は、赤城山頂で進む観光拠点整備の流れの中でも重要な存在となりそうだ。2026年春にはスノーピークがキャンプ場とランドステーションを開業予定で、相乗効果も期待される。長らく赤城山の象徴であった旧駅舎は、地域と観光客を結ぶ新しい「駅」として再出発することになる。
▲内装イメージ
▲工事が進む現地


