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朔太郎の詩と音楽と
11月に「つどにわコンサート」

2025.09.08

朔太郎の詩と音楽と
11月に「つどにわコンサート」

 前橋市中心街にある「つどにわホール」で11月2日、「つどにわコンサートシリーズvol.3」が開かれる。テーマは「詩が鳴る。音が語る。-萩原朔太郎の詩×クラシック×現代音楽。」。ソプラノ、フルート、ピアノの三重奏で、クラシックの名曲や朔太郎の詩による歌曲集を披露する。

ソプラノ、フルート、ピアノの三重奏

 出演は群馬大教育学部卒で藤原歌劇団員のソプラノ、佐藤貴子さん、前橋市出身のフルート奏者、鈴木舞さん、群馬交響楽団合唱団ピアニストの藤井由香さんと「萩原朔太郎の詩による歌曲集」に取り組んでいる作曲家の橘晋太郎さん。

 プログラムは橘さんが作曲した「萩原朔太郎の詩による歌曲集」から「夢」と「青空」を選曲。バッハ、ドビュッシー、ドニゼッティ、ドップラーの名曲に加え、宮本正太郎さんの「日本のうたによる幻想曲」を交えている。

▲ソプラノの佐藤さん

▲フルートの鈴木さん

▲ピアノの藤井さん

▲作曲の橘さん

ホール不足、つどにわ活用

▲会場となるつどにわホール

 つどにわホールのある、しののめ信用金庫前橋営業部ビルは1964年に完成した旧前橋信用金庫本店を前橋市出身の建築家、宮崎晃吉さんがリノベーションを施し2022年完成した。ホールは3階にあり、2層吹き抜けの開放感ある構造。コンクリートと無垢の杉板が並ぶ荒々しくも美しい内装で、100人収容できる多目的ホールとして使われている。

 前橋テルサが閉館となり、前橋市内で演奏会や発表会に使えるホールの不足が社会問題化する中、鈴木さんはつどにわの活用を発案。2023年9月にフルートコンサートを開き、今回で3回目となる。クラシックに気軽に親しんでもらおうと、18歳未満は無料で迎えている。

 鈴木さんは「今回のコンサートでは、つどにわホールに初めてグランドピアノをお迎えします。しかも選び抜かれたとても上質な楽器です。詩と音楽が響き合う特別な時間を、ぜひ一緒に味わっていただけたらうれしいです」と来場を呼び掛けている。 

つどにわコンサートシリーズvol.3

・日時 2025年11月2日(日)
14時開演
・会場 つどにわホール(前橋市千代田町2-3-12)
・入場料 一般4000円、18歳以下無料
・チケット 創業カフェ・ムーちゃん(080-2150-5399)
ピアノプラザ群馬高崎本店(027-363-1262)