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前橋テルサ3度目の公募
最大13億円、市が助成
2025.08.22
休館中の前橋テルサ(前橋市千代田町)について、前橋市は民間活力導入に向けた事業提案型公募を実施することを正式に発表した。現状活用でも解体でも受け付け、最大で13億円を市が助成する。9月中に公募要項を公表し2026年1月まで公募を受け付け。3月に優先交渉権者を決定、早ければ7月にも引き渡す。
解体、現状活用どちらも可能
今回の公募では前橋テルサを改修して活用する計画、解体した上で新たな施設を建設する計画のいずれも受け付ける。
土地は売却または10年から30年程度の定期借地とし、建物は譲与する。土地、建物とも事業者が全体を活用するのが条件で、市に区分所有や特定フロアの運営を求める提案は受け付けない。
土地の売却基準額は2億6702万5000円、賃貸借料は月額106万8000円。これを下回る提案はできない。
建物の改修費用や解体撤去費用は事業者の負担を原則とするが、改修費、解体撤去・建設費の2分の1か13億円のうちの少ない額を上限に助成する。
▲解体か保存か。3度目の公募が決まった前橋テルサ
前橋テルサをめぐっては2度にわたり民間への売却や賃貸を公募してきたがいずれも不調に終わった。1度目は現状活用、2度目は売却に限定してきたが、今回はどちらでも受け付ける。
今回の公募にあたって、市は民間事業者からアイデアを募り活用法や市場性を検討するサウンディング型利活用調査を実施した。建物の活用を含めて7件の利用案が寄せられ、改修費や解体費への負担軽減を求める意見もあった。
▲「3度目の正直」にかける小川市長
3度目の公募について、小川晶市長は「過去の公募やサウンディングの結果を踏まえ、市の一部負担を決めた。幅広い提案を受け付けられる」と期待した。
▲ホールの再開を求める声は強いが…


