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前橋市全体が美術館に
8月26日まで「ひらく」
2025.08.09
障がいを持つアーティストによる作品を前橋市内の公共施設や店舗に展示する「『ひらく』~芸術表現で世界をひらき、つなぐ。~」が8月26日まで開かれている。前橋市全体を美術館に見立てた企画。駅や図書館、飲食店といった気軽に立ち寄れる32会場で67人のアーティストの300点を観賞できる。21日にアーティストと交流するツアー、最終日の26日に世界的に活躍している彫刻家、三谷慎さんの作品紹介などのイベントを行う。
駅に電車、絵本屋さんに動物
JR群馬総社駅の待合室。電車の時間を待つ間、利用客が画用紙に色鉛筆やペンを使って描いた絵を観賞している。駅らしく、電車や貨物、モノレールといった乗り物を描いた作品が多い。
▲電車の時間までアート鑑賞を楽しめる=JR群馬総社駅
パン屋さんを併設したジンズパークでは店舗の中を描写した大作がある。パンダやライオンなどいろいろな動物の家族がパンを食べたり、眼鏡を選んだりする楽しい様子が描かれている。
▲パンと一緒に飾られているジンズパーク内を描いた作品
絵本の専門店「本の家2」には絵本に登場するような亀やアニメのヒロインを詳細に描いた作品が並ぶ。会場によって、色合いの違う作品を楽しめるのが「ひらく」の魅力だ。
▲アニメのヒロインや動物が並ぶ「本の家2」
▲アートとアパレルの共演=ハートマーケット
アートツアー、イベント
指定された16会場にスタンプが置かれ、5つ以上集めると景品がもらえる。
会場を巡り、アーティストと作品を観賞しながら作品の思いや制作の裏話を聞いて交流するアートツアーは21日(13時~16時)。参加費はコーヒー代込みで1000円。
▲三谷慎さん
▲三谷さんの彫刻
ファイナルイベントは26日10時30分から、けやきウォーク前橋で開く。三谷さんの作品紹介のほか、2025年愛鳥週間のポスターに採用された松島遥野さん(前橋粕川中)の原画を展示する。2人も来場し作品を解説する。ステージ発表や塗り絵のワークショップもある。
▲愛鳥週間のポスターに起用された松島さんの原画
「ひらく」は「アートに境界線はない」ことを多くの市民に実感してもらおうと、福祉作業所を運営するNPO法人麦わら屋を中心に実行委員会をつくり企画、運営する。今年で3回目。
麦わら屋理事長の小野介也さんは「障害のある人の作品が当たり前に観られることで、彼らの活躍の場が増える。まちを回遊しながら自然とアートに触れ、境界線を越えてほしい」と鑑賞を呼び掛けている。
イベントの詳細は公式ホームページへ。
「『ひらく』~芸術表現で世界をひらき、つなぐ。~」
- お問合せはこちら
- 027-226-1039(麦わら屋)
| ・期間 | 2025年8月1日(金)~26日(火) |
|---|---|
| ・会場 | 前橋市内32カ所 |


