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前橋レトロ商店街に民泊施設
弁天通り「べにや」7月開業
2025.07.23
前橋市中心街で最もレトロな佇まいの弁天通りに2025年7月、民泊施設「弁天通り宿泊処『べにや』」が誕生した。かつて地域の人に愛された大衆食堂「べにや」のあったビルの2階。店主の住まいをリノベーションし、1棟貸しの宿泊施設にした。ローカルな商店街という非日常の空間で観光地では味わえないレアな体験を楽しめる。
大衆食堂の歴史引き継ぐ
宿泊処「べにや」は弁天通りの中央やや北寄り。2階の約35㎡に寝室とバスルーム、トイレ、キッチン、アメニティ付きの洗面台が完備されている。
定員は3人。料金は3人宿泊で2万5000円、2人は2万2500円。季節、曜日で変わることもある。
予約からチェックイン、チェックアウト、決済まですべてWebで対応する。
▲部屋の向こうは弁天通り=Photo by Hide Watanabe
▲布団を敷くとこんな感じに=Photo by Hide Watanabe
短期から長期まで快適に
経営するのはディレクター、プロデューサーと多彩に活躍する太田市の片山昇平さんと前橋市の建築家、木暮勇斗さん。
シャッターが下りたままだった大衆食堂「べにや」と2024年2月に出会い、かつて近くに住んでいた時期もあった木暮さんはもちろん、片山さんも一目ぼれ。「歴史も含めて引き継いでいきたい」と建物の購入を即決した。
▲民泊事業を始めた木暮さん(左)と片山さん
民泊事業を手掛けたのは前橋市内のホテルが中心街にあり高級路線の白井屋ホテルと前橋駅前に集積するビジネスホテルに二極化されている現状から、差別化を図れるとの判断からだった。
特に中心街には宿泊施設が少ないことから、ホテルでは提供できない商店街に泊まる非日常体験をしてもらおうと、2、3人を収容できる1棟貸し部屋貸しモデルを構築した。
▲格子戸もレトロモダンな感じ=Photo by Hide Watanabe
部屋は元からあった造り付けの家具やタンスをリメイクするとともに、畳を落ち着きのある灰桜色の縁なしの畳に変え、昭和を感じられながらモダンな雰囲気に仕上げている。
レトロな街を体験しよう
1階にテナントで貸し出しいる朝食とワインの店「円(まどか)」があるほか、周辺には萩原朔太郎も愛したカレーの「ポンチ」、若者が新規出店した飲食店や駄菓子屋、オーダーメイドの傘を作る「セキネ洋傘店」や「弁天手芸店」と個性的な店が並ぶ。
▲珍しいクランクのある弁天通り=Photo by Hide Watanabe
チェックインは15時からでき、事前に予約をしておけば市内での飲み会帰りに宿泊するとも可能。
Wi-Fiや必要な生活設備が整っており、ここを拠点に旅行したり、ワーケーションで利用するなど長期滞在もできる。
予約は好調で、すでに7月27日までは埋まっている。予約はこちらから。
▲書斎もあり仕事ができる=Photo by Hide Watanabe
弁天通り宿泊処『べにや』
| 住所 | 前橋市千代田町3-3-21 |
|---|---|
| チェックイン | 15時~(予約サイトでの問い合わせ対応は21時まで) |
| チェックアウト | 10時 |


