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世代も障がいも超えて
「結祭」でみんな混じり合おう

2025.05.14

世代も障がいも超えて
「結祭」でみんな混じり合おう

 「子どもから高齢者まで、どんな人でもみんなが参加できて、混じり合うお祭り」。そんな想いを形にした「結祭(ゆいさい)」が5月18日、前橋中央イベント広場で開かれる。介護タクシーによる送迎をはじめ、医療・福祉の専門職の支援を手厚くしており、介護が必要な人も気軽に祭りを楽しめる。
(取材/堀口知子リポーター)

前橋中央イベント広場で5月18日

 結祭は介護が必要な人、車椅子利用者、移動に不安のある人も安心して参加できるのが特長。予約により介護タクシーによる送迎が有料で受けられ、会場には看護師や介護福祉士、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門職が常駐する。

 祭りらしく、楽しい企画が盛りだくさん。子供が好きなヨーヨー釣り、デジタル体験、工作体験やヘアメイク、ネイル、高齢者ハンドメイドグッズの体験まで幅広い世代が楽しめる。

 ステージではキッズダンスやちんどん屋さんのショーが開かれ、DJが盛り上げる。

 美味しい料理も待っている。飲食ブースは人気キッチンカーが出店する。群馬県産舞茸のハンバーグやバスクチーズケーキ、たこ焼き、焼きまんじゅう、かき氷を味わえる。

▲「結祭」をPRする中山さん(右)と横田さん

医療・福祉専門家が中心に

 企画・運営は前橋市に移住し医療・福祉分野で活動する人を中心にボランティアや有志が担う。

 結祭実行委員会の委員長、中山貴之さんは「障がいや高齢によって『行きたいところに行けない』『したいことができない』と感じる人を一人でも減らしたい。年を重ねることが楽しみになるまちを本気でつくりたい」と動機を語る。

 実行委員の一人、横田奈穂さんは「スタッフは本当に前向き。だから企画の段階からずっと楽しいんです。この楽しさの循環が広がっていけばいいと思っています」と多くの参加を呼び掛けている。 

 グループホームに入居している90代のおばあちゃんが手作りしたノベルティープレゼントもあり、世代を超えた温もりのバトンが来場者に届く。

 「施設で過ごす利用者さんのやりがいや生きがい作り、そして経済活動への参加にもつなげていきたい」と中山さん。単なる福祉イベントではなく、違いが「混ざり合う社会」の実践型モデルにしたいと年1回の開催を目指す。

▲結祭のチラシ

結祭(ゆいさい)

お問合せはこちら
070-5541-0865(中山実行委員長)
メールアドレス caredriver.omusubi@gmail.com
・日時 5月18日(日)11時~16時
・会場 中央イベント広場(前橋市千代田町2-8-21)
・入場 無料