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朔美さん、朔太郎を演じる
『郷土望景詩』100年記念し映像
2025.04.24
前橋文学館特別館長の萩原朔美さんが祖父の萩原朔太郎を演じる映像作品が制作される。『広瀬川』をはじめ前橋の風景を詠んだ作品集『郷土望景詩』が発表されて100年。市民参加型の記念映像作品『朔太郎の散歩道〜いまそこにいる朔太郎〜』が前橋市内で撮影される。エキストラやボランティアスタッフとして参加する市民を募集しており、4月26日に前橋文学館で説明会を開く。
(取材/堀口知子リポーター)
『広瀬川』、『大渡橋』を撮影
『郷土望景詩』は朔太郎が1925年に刊行した第四詩集『純情小曲集』に収められた作品集。『広瀬川』をはじめ、『大渡橋』、『新前橋駅』、『利根の松原』などが登場する。
映像作品は詩を詠んだ朔太郎を100年後によみがえらせ、前橋の街並みと人々の記憶に重ねながら、「いまここにいる朔太郎」の姿を描き出す意欲作。
朔太郎役を演じるのはエッセイストであり、演出家、俳優としても活躍する萩原朔美さん。朔太郎の孫でもあり、文学的背景と血縁の両面から本作に深みを与える存在だ。
リーディングシアターで朔太郎の詩を朗読することはあるが、映像作品で演じるのは初めて。「映像は上映されるたびに、いる人もいなくなった人もスクリーンの上によみがえる」と出演に意欲を示す。
エキストラに対しては「今回制作された映像は今後何十年もの間、前橋文学館を訪れた人たちが見るものだ。その度に今回出演した人はよみがえる。永遠に自分を残してください」と期待する。
▲萩原朔美さん
監督を務めるのは前橋市出身で数々のドキュメンタリー作品を手がけてきた石原康臣さん。
撮影は人気テレビドラマ『孤独のグルメ』のカメラマンとして知られる金子圭太郎さんが担当する。
石原監督は「映像制作を通して、市民に興味を持ってもらいたいと思って制作をオープンにすることにしました。またプロの撮影現場を体験できる機会も提供できればと思っています」と話している。
▲石原康臣監督
▲金子圭太郎カメラマン
5月、6月に前橋市内で撮影
エキストラ、ボランティアとも経験を問わない。映像制作に興味がある人、文学が好きな人、地元に貢献したい人など、だれでも参加できる。
説明会の後、オーディションを5月18日に開く(パンフレット参照)。撮影は5月31日と6月1日、荒天などで撮影できない場合は6月7、8日を予定している。
完成作品は前橋文学館で上映する。
問合せ先
映像制作会社 4th FLOOR
- お問合せはこちら
- 090-1853-0544(石原さん)
| メールアドレス | ishiharayasuomi@gmail.com |
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