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企画展形式でファッションやアート展示販売
「Shop rin association」の魅力
2025.04.24
前橋・銀座通りに2024年8月、登場した「Shop rin association」。地下1階、地上2階の3フロアを用いて企画展形式で、ファッション、デザインプロダクト、クラフト、アートを販売するユニークなショップ。その場に身を置き、ただ見るだけでも十分楽しいが、心に響いたヴィンテージの洋服やアート作品を実際に購入し、自分のものにできる喜びもある。オーナーの原田崇史さんに話を聞いた。
(取材/阿部奈穂子)
Man Rayの思考に心をはせて
6月22日まで開かれている企画展は3つ。
1階は展覧会「LE TEMOIN 」。入口を入ると、真っ白な空間に、大きな目玉のオブジェが飾られ、思わずギョッとする。これはアメリカ生まれのアーティスト、Man Rayの作品で、展覧会の表題にもなっている「LE TEMOIN 」。フランス語で”証人”を意味する。
「この目玉はいったい何を見届けているのか、Man Rayの思考に思いを巡らせながら、フロアを回ってみてください」と原田さん。
さりげなく、ファッションデザイナー、マルタン・マルジェラのトップスやモノクロの絵画が飾られ、シンプルでありつつ不思議な空間だ。
▲1階は目のオブジェを中心に構成
▲マネキンに飾られたマルジェラのトップスとともに、原田さん。自らもマルジェラを愛用
洋服の年表を見ているよう
2階は洋服好きにはたまらないフロア。現在、「Neo Punk」というファッション展を開催している。
パンクファッションは70年代から80年代にかけて大流行した。イギリスのロックバンド、セックス・ピストルズの典型的なスタイルで、引き裂いたシャツやジーンズ、チェーンやスタッズなどを使い、反逆的で過激なイメージ。
原田さんは「外面的なものだけでなく、自身のスタッズを内にも向けて、《正しさ》の在り方を見直していこう」との思いを込めて、新しいパンク「Neo Punk」展を企画した。
▲2階には50着ほどのヴィンテージファッションやスニーカー、アクセサリー
フロアの中央には、十字に飾られた70年代から現在までの洋服。マニッシュ、モード、フェミニン、ストリートに分かれ、中央にいくほど年代が古い。まるで洋服の年表のようだ。
「真実への問いかけを目的として、パンクムーブメントでは稀有な表現であった要素を取り入れました」と原田さん。
一着一着見ていくと、マルジェラやヴィヴィアンウェストウッドの初期の作品や、1階で展示中のMan Rayの代表作「Larmes (Tears)」をプリントしたヴィンテージTシャツなど、貴重なファッションがずらり。すべて購入することができる。
▲マルジェラのボックスに入ったワッペンたち
地下フロアでは前橋市在住のアーティスト、村田峰紀さんが鏡にドローイングした個展「a mirror of yourself」を開催している。6月22日まで。
▲村田さんの個展
4月26日から6月8日まで、まえばしガレリア ギャラリー2で、原田さんのギャラリー「rin art association」とアートオフィスシオバラの主催で展覧会「remake the world」を開く。同展とともに、「Shop rin association」を楽しむのがおすすめだ。原田さんの世界感がよくわかる。
▲アートで前橋をリメイクしたいと原田さん
店舗情報
Shop rin association
- お問合せはこちら
- 027-387-0195
| 住所 | 前橋市千代田町4丁目11-22 |
|---|---|
| 営業時間 | 11時~19時 |
| 定休日 | 月・火曜 |


