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ピッツァのキングへ第一歩
予選会に県内の名店出場

2025.01.15

ピッツァのキングへ第一歩
予選会に県内の名店出場

 ピッツァの祭典「キングオブピッツァ2025」の出場店を決める予選会が1月15日、前橋市の増田煉瓦で開かれ、群馬県内の名店がピッツァ作りの腕を競った。大会は5月10、11日、前橋市中央イベント広場で開かれる。

生地、具材にこだわり

 「もっと奥で焼こう」。ガスと薪の両方を使えるハイブリッド窯の中の温度を測り、ピッツァを焼く位置を微妙に変える。3枚目にやっと納得した1枚を焼き上げると、素早くカットして審査員に提供、自慢のピッツァを試食してもらった。
 

▲窯の中の燃焼具合を確認する萩原さんとピッツァ職人

 予選会は持ちタイム15分。この間に寝かせておいた生地を広げ、具を載せて焼き上げる。
 審査員は見栄え、味、食感やオペレーションなど7項目を10点満点で採点していった。

▲審査や運営について協議する審査員

 予選1番手のユーズダイニング(前橋市)は大会用に開発した「ヒラタケとパンチェッタのクリームチーズ」を出品した。
 自らピッツァを焼き上げたダイニングを経営する天国社中央の福井謙一社長は「赤城南麓の近藤スワインポークでパンチェッタ(塩漬け)を手作りし燻製にした。同じく赤城南麓で採れたヒラタケはバルサミコ酢でソテーし味付けている」と惜しげもなくレシピを公開。「大会に出られればいま以上のものを作ります」と3年連続出場に意欲をのぞかせた。

▲素早く具材を載せる福井さん

▲パンチェッタとヒラタケが香るユーズダイニングのピッツァ

 初代王者のラ・ピッツェリア(前橋市)は「マルゲリータ」を出品した。「ピッツァは生地が命。イタリア産と国産の小麦粉を使い、天然酵母で発酵させている。加水率を高め、もちもち感を強調したい」と統括部長の萩原高彰さん。
 大会では秘密兵器を用意しているといい、「そろそろ結果を出さないと」と王者奪還を狙っている。

▲王道を行くラ・ピッツェリアのマルゲリータ

 出場店舗は生地に酒粕を加えてしっとりさせたり、前橋産のチーズを使うなど、それぞれ工夫を重ねて予選突破を目指した。

キングオブピッツァ2025

 キングオブピッツァは前橋市をピッツァの聖地にしようと、2017年に始まった。良質な小麦の産地であり、全国に販路を持つピッツァ窯のメーカー、増田煉瓦があることから、高崎市のキングオブパスタに続くイベントとして企画した。
 7回目となる今年の大会は予選を勝ち抜いた10店舗が出場する。8分の1カット2枚を500円で販売、実際に食べた人の投票でキングを決める。