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学びたい
みやま文庫を守ろう
2月15日に特別講演会
2025.01.17
会員制で群馬県の歴史や文化を伝える書籍を発行している「みやま文庫」の活動を周知する特別講演会「『群馬の宝』みやま文庫を守るために」が2月15日、群馬県立図書館で開かれる。64年に及ぶ足跡と真価、背景にある群馬の出版文化の特質や可能性を探る。
64年の足跡と真価探る
みやま文庫は会員の減少により存続が危ぶまれる中、2024年4月、体制を一新させ再出発した。事業運営を朝日印刷工業に委託、編集長に上毛新聞社で論説委員長を務めた藤井浩さんが就任し、「魅力ある本」づくりで活路を開こうとしている。
2025年2月には『謎解き 臨江閣(小島純一)』と『前橋の恩人 安井与左衛門政章(野本文幸)』の2冊を発行、刊行数は253巻となる。
特別講演会では、藤井編集長が「みやま文庫ものがたり」と題して、創始者である郷土史家、萩原進さんの事績を中心に64年の足跡を振り返る。
このほか、編集担当に当たっている元上毛新聞社出版部長の富澤隆夫さんが「群馬の出版文化史」を解説する。
藤井編集長はみやま文庫を「群馬交響楽団、上毛かるたと並ぶ戦後の三大文化運動」と位置付けており、「あらためてたくさんの人に認識してもらいたい。群馬の文化を象徴する存在であり、決して失われてはならない」と訴えている。
講演会は県立図書館活用パートナーシップ事業として、みやま文庫と県立図書館が主催する。申し込みは電話またはメールで。
特別講演会「『群馬の宝』みやま文庫を守るために」
- お問合せはこちら
- 027-232-4241(みやま文庫事務局)
メールアドレス | taikai@library.pref.gunma.jp |
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・日時 | 2025年2月15日(土) 13時30分~15時30分 |
・会場 | 群馬県立図書館3階ホール |
・参加 | 無料 |
・定員 | 100人 |
1961年設立、会員制で出版
みやま文庫 1961(昭和36)年3月、群馬県知事を会長とする任意団体として設立、県立図書館に事務局を置いた。会員制としているため、商業ベースに乗りにくい良質な書籍の出版ができ、各分野の研究者の発掘や育成に貢献してきた。地域の文化振興に尽力した功績が認められ、1992(平成4)年に文部大臣表彰を受賞した。会員は1977年の3800人をピークに減少、今年8月末時点では656人となっている。