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全員1年生 都大路駆ける
共愛学園高女子チーム6人

2024.12.12

全員1年生 都大路駆ける
共愛学園高女子チーム6人

 全国高校駅伝競走大会(12月22日、京都市)に出場する共愛学園高女子陸上部が12月12日、前橋市役所を訪れ、小川晶市長に「チームベストで襷をゴールまでつなぎます」と健闘を誓った。チームは6人全員が1年生。若さとチームワークで師走の都大路に旋風を巻き起こす。

実質創部1年で強豪倒す

 共愛学園高駅伝チームは今春、結成したばかり。10月に行われた県高校総体駅伝に出場、6年連続で優勝していた強豪、常磐高を破り全国切符を手にした。1年生のみ、しかもエントリー上限の8人を下回る布陣で出場するのは全国的にも極めてまれだ。
 高校に以前から陸上部はあったが、短距離や障害を主戦場にしていた。全国中学駅伝大会で前橋富士見中を3度優勝に導いた加藤雅史さんを陸上部監督に招き、市内外の中学から有望選手が集まった。

▲1年でチームを県女王に育てた加藤監督

オリンピアンが走り方指導

 前橋市役所には加藤監督、選手6人と飽田哲也校長が訪れ、全員が意気込みを語った。
 加藤監督は「全員1年生で不安もあったが、1区でいい流れを作れ、最後までキープすることができた」と県大会を振り返り、「若いチームで伸びしろばかり。のびのび戦い、来年以降につなげたい」と気負いなく大会を展望した。
 富士見中時代の教え子で今年のパリ五輪陸上5000㍍に出場した樺澤和佳奈さん(三井住友海上)が共愛学園を訪れ、自らの経験から区間ごとの走り方を詳細にアドバイスしてくれたことも明かした。
 主将を務める稲井円花さんは「中学時代から大会で顔なじみだったので、みんな仲がいい。都大路ではその舞台に建てる喜びをかみしめ、チームベストで襷をゴールまでつなぎたい」と笑顔で決意を述べた。

▲小川市長から激励される選手

 小川市長は「全員1年生で県陸上界に激震が走った。万全に準備して、勢いとフレッシュさで全国大会を楽しんできてください」と激励した。
 全国高校女子駅伝は5区間(21.0975 ㌔)で争われる。男子は農大二高が出場する。

共愛学園高駅伝選手6人の抱負

稲井円花さん(前橋荒砥中出身) スタミナがあり、後半粘れるのが自分の強み。1区で20分を切り。いいリズムを作りたい。

田村爽葉さん(富岡南中出身) 中学時代、1500を中心にしてきたので長距離が得意。2区で13分台を目指します。

金子希来莉さん(沼田白沢中出身) 中学では800をやってきたのでスピードが持ち味。3区で10分切り、区間順位1桁を目指します。 

堀越早智さん(前橋荒砥中出身) ラストスパートを得意としています。自分にできることを最大限してチームに貢献します。

新井萌々花さん(太田木崎中出身) スピードが武器。スタミナも付いてきました。アンカーに1秒でも早くつなぎたい。

栗原未羽さん(伊勢崎あずま中出身) ラストを競って勝てることを関東大会で学んだ。少しでもいい順位に押し上げたいです。