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平井晩村、前高生が演じる
1月12日、前橋文学館でリーディングシアター
2024.12.06
前橋市出身の文筆家、平井晩村の生誕140年を記念し、前橋文学館は1月12日、「平井晩村を題材としたリーディングシアター」を開く。晩村の母校は前橋中(現・県立前橋高)で、同校の校歌を作詞している。そんな繋がりから、前橋高演劇部の小林文明さんと井田雄己さんが少年期の晩村と兄、喜代作を演じ、応援団が舞台で校歌を斉唱することとなった。
(取材/阿部奈穂子)
晩村の人生に寄り添いたい
前橋の造り酒屋の二男として生まれ、報知新聞社に勤務する一方、詩、俳句、短歌、紀行文、歴史小説などさまざまな作品を発表し、35歳という若さで亡くなった平井晩村。リーディングシアターはその生き様を描く。
脚本と演出は劇団ザ・マルク・シアターの生方保光さんが担当する。
キャストは9人。そのうち2人は晩村の後輩にあたる前橋高の1年で、演劇部の小林文明さんと井田雄己さんが務める。
2日、生方さんと前橋文学館館長、高坂麻子さんが前橋高を来訪。小林さんと井田さんにシノプシス(あらすじ)を読んでもらい、声や全体的なイメージを考慮して配役を決めた。
やんちゃな性格だった少年期の晩村を演じるのは小林さん、真面目で心優しい晩村の兄、喜代作は井田さんが担当することになった。
「かつて平井晩村という人物がいて、そこに人生があった。これまでは創作劇ばかり演じていたが、今回は創作ではなく、実在の晩村の人生に寄り添っていきたい」と小林さん。
「喜代作は病弱だが、家業の造り酒屋を継ぐことを決意した人。僕の祖父は刃物屋を営んでいるが、自分はそれを継ぐことはないと思う。違う人生を演じるという意味で貴重な機会をいただいた。うまく演じたい」と井田さん。
「前橋文学館のリーディングシアターは今回で25回目。高校生がキャストを務めるのは初めて」と高坂館長。
「後輩に演じてもらえて、晩村も喜んでいるはずです」と二人に、晩村の二男である平澤芳夫氏が編集した本「平井晩村の作品と生涯」を贈呈した。
劇団ザ・マルク・シアターによる
平井晩村を題材としたリーディングシアター
日時:1月12日(日)11時~、14時~
会場:前橋文学館3階ホール
対象:先着各80人
申し込み方法:前橋文学館へ電話(☏027-235-8011)で。
問合せ、申し込み先
前橋文学館
- お問合せはこちら
- 027-235-8011
住所 | 前橋市千代田町3-12-10 |
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