work
働きたい
地域の安全と健康守ります
群馬ヤクルトと前橋市社協が協定
2024.11.14
群馬ヤクルト販売(塩谷輝行社長)と前橋市社会福祉協議会(南雲厚会長)は11月14日、連携協定を締結した。市内全域で活動するヤクルトスタッフがお年寄りや子どもに声掛けすることで犯罪の防止に努めたり、健康づくりにつながるイベントを展開していく。市社協が民間企業と連携協定を結ぶのは初めて。
スタッフがお宅訪問
連携協定は①高齢者や障がい者、子どもの見守り支援②健康づくり③子育て支援④地域福祉活動の推進―の4点が軸。
具体的には、見守りではヤクルトスタッフが顧客の一人暮らしのお年寄りの家などを訪れ、変わったことがないか確認、異常があれば民生委員に報告する。お年寄りを狙った詐欺や強盗が社会問題となる中、見守りを続けることで抑止効果を狙う。南部地域で実証実験を重ね、対象地域を拡大していく。
子どもの見守りや子育て支援はヤクルト子ども食堂を活用、子どもや保護者とコミュニケーションを深め、虐待の早期発見や円滑な子育てにつなげる
健康教室、ポールウォーキング
健康づくりは前橋市内の高齢者サロンで2023年度に124回開いたヤクルト健康教室を継続、管理栄養士や健康管理士が健康で暮らせるための食生活や運動を指導する。
ポールを両手で持って歩くポールウォーキングも同社が普及を進めており、体験会を開きサークル化を進めていく。
群馬ヤクルト販売の塩谷輝行社長は「社協と連携して高齢者を狙った犯罪の防止につなげたい。健康寿命の延伸も健康食品を販売する会社の使命であり、健康教室を通じて貢献していく」と抱負を語った。
南雲厚会長は「高齢者が住み慣れた地域で生きがいを持って支え合って暮らせるまちづくりが求められている。ヤクルトさんの地域横断の機動力と地区社協や自治会の地元に密着した活動を組み合わせることで効果が高まる」と協定を歓迎している。
前橋市社協はこれまで、大学や研究機関、団体と協定してきたが、SDGsの考えが広まり企業が福祉に力を入れてきたことから、企業との連携を進めていく。