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チョコアイカさん 世界的なチョコレート賞で最高位
『LE GUIDE2025』に掲載

2024.10.22

チョコアイカさん 世界的なチョコレート賞で最高位
『LE GUIDE2025』に掲載

 フランスのチョコレート愛好家で結成された「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」(通称C.C.C.)によるアワードの発表があり、前橋市在住のチョコアイカさんの店「AikaKobayashi」が最高位の金賞を受賞した。世界のチョコレート好きが手にするC.C.Cのガイドブック『LE GUIDE2025』に、名前が掲載されることが決まった。
(取材/阿部奈穂子)

厳選した日本の食材と美しさ

 前橋・中央通りに工房を構え、美しいボンボンショコラを製作するチョコアイカさん。「こんな小さな規模で、販売も会員の紹介のみ。唯一無二の路線でやってきたのに、世界の一流店と並ぶ賞が獲れたなんて、驚きと喜びでいっぱいです」と満面の笑顔で話す。

 C.C.Cのアワードは各店が店の特徴を表す4種類のチョコレートを出品し、それを審査する。

 チョコアイカさんが出品したショコラは定番商品から「山椒」「柚子」、バレンタインコレクション2024から「エンカウンター~トマトのジュレ黒文字のガナッシュ」「ハピネス~白桃のキャラメル金木犀のガナッシュ」の4種。

▲金賞に輝いたチョコ

 山椒と柚子は日本の代表的な食材を厳選し、その持てる力を最大限に発揮した。

 「バレンタインコレクションはドラマ性を大切に作りあげました。エンカウンター~トマトのジュレ黒文字のガナッシュは、男女が出逢ったときの甘酸っぱい感じをトマトで、恋のドキッとした感じを黒文字で表現しました。ハピネス~白桃のキャラメル金木犀のガナッシュは幸せな二人の想いを白桃と金木犀で表しました」と話す。

▲宇宙を思わせる美しい一粒「山椒」

パリまで持参して

 出品作品は、パリのC.C.Cの事務局へ郵送する。申請書にはそう書かれていたが、チョコアイカさんは2泊5日でパリに飛び、直接手渡した。

 「郵送では品質を担保できない。特に温度変化は心配でした。保冷剤でしっかり包み、溶けてきたら、瞬間冷却パックに変えて、日本からパリへ大切に届けました」

▲パリのC.C.Cの事務局で

 授賞式は10月29日、世界最大のショコラの祭典「サロンデュショコラパリ」の前夜祭にパリで行われる。

 チョコアイカさんの名前と「AikaKobayashi」の店名は、チョコレートのミシュランの異名を持つ『LE GUIDE2025』に掲載される。世界へ羽ばたく第一歩となった。

▲2025年度版『LE GUIDE』の表紙

受賞記念で特別販売

 チョコアイカさんのチョコレートを食べてみたい、という人も多いだろう。

 受賞記念として、受賞作品「柚子」と「山椒」の入った世界一周ショコラBOX (6粒入り)を50 個限定、5300円(税込み)で販売する。先着順。

 購入するには会員になることが必要だが、「前橋新聞me bu ku」の読者は通常5000円の会員権を無料とする。会員権の申し込み方法は、公式LINE(https://lin.ee/yA1mXk2)に『mebuku』と書いて送信すると案内が届く。インスタグラム@choco_aika_のプロフィール欄にもリンクがある。

チョコアイカ

1990年、前橋市生まれ。元総社中―前橋女子高―学習院大理学部物理学科卒。ローソンに勤務し、商品開発に携わる。2022年6月退職。2023年4月、オリジナルブランド「アイカショコラ」を創業。「AikaKobayashi」に店名変更。