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赤城南麓の田んぼに突如、かかしファミリー
前橋出身の吉田さん制作
2024.07.10
農作業をする男性、ブランコや竹馬に乗る子ども、寅さんとさくらもいる。猛犬注意の看板の前には可愛い子犬…。赤城南麓、前橋市河原浜町の田んぼにユニークなかかしファミリー20体と犬4匹が登場し、話題を呼んでいる。制作者は前橋市生まれ、太田市在住の吉田三郎さん(77)。「忙しい毎日、かかしを見て笑顔になってほしい」と吉田さんは話す。
(取材/阿部奈穂子)
声かけるも返事はなく
周囲に田畑の広がる大胡赤城線を走っていると、突如、現れるかかしの集団。人間と同じ大きさで、市販の洋服を着ているため、かかしとは思わず、何かの集会が行われているようにも見える。「声をかけたけれど返事がない。それで人間じゃないと気づいた人もいるそうです」と吉田さんは笑う。
制作を始めたのは昨年5月。公務員を定年退職後、実家の水田で農業を始めた。早い夕食を食べたあとは、何もやることがない。「それならユニークなかかしを作って、みんなに楽しんでもらおうと思い立った」という。
新聞紙を使って人の形を作り、洋服を着せて、顔は100均の絵の具で描く。はじめは男性と女性とひょっとこの3体だけだったが、段々レパートリーが増えていき、かかしファミリーが生まれた。現在、飾っているのは子供から高齢者まで20体と犬4匹。
手にはうちわを持ち、自己紹介をしているのが面白い。
何度見に来ても楽しめるよう、季節によって、かかしの入れ替えを行っている。
クリスマスにはサンタ、正月にはもちつき。雨の日には傷まないよう、一体一体、カッパを着せるという気配りも。
「先日、子ども神輿ができあがったので、梅雨明けに飾る予定です」
写真撮影も大歓迎。映える写真を撮ってSNSで拡散しよう。
吉田さんのかかし ここで見られる
住所 | 前橋市河原浜町108 |
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