gourmet
食べたい
17貫 旬のネタに仕事を加え
白木のカウンターはわずか5席。主人の中澤知典さんがネタケースから魚を取り出し寿司を握ります。凛とした空気をジャズが優しく解きほぐしてくれます。
おまかせのみです。つまみの付くコースもありますが、本日は寿司だけでいきましょう。ビールでのどを潤したら、お薦めの日本酒を。口明けは初夏にふさわしい、その名も「なつくじら」。高知の純米大吟醸はすきっとキレのいい飲み口です。
最初に剣先イカ。塩を添え国産レモンを絞ります。爽やかで食欲をかきたてます。食べ終わると甘エビ、シマエビに煮切りを塗って。微妙な違いを楽しみます。
続いて貝類が出てきました。ツブにタイラガイ。タイラガイは炙って海苔で巻いてくれます。
タイの昆布締めをはさんで、ホッキガイ。軽く炙ります。甘みが増し磯の香りと素晴らしく調和します。ここで2杯目。静岡の「涼々」も純米大吟醸で。「初夏に吹く若葉の緑」の説明通り、爽やかです。
バフンウニは軍艦でなく握り。海苔にじゃまされることなく濃厚な味を堪能できます。車海老は蒸し、剣先イカのゲソは軟らか煮を炙って煮詰めを塗ります。
煮切り醤油に3種類の酢
コハダの酢締めは個人的にこの日一番。締め加減が絶妙です。シャリは赤酢、米酢と柑橘系の3種類を合わせた酢を使いますが、これに実によく合います。
玉子を切ってもらったので、最後に栃木の「大那」で締めます。辛口で米の旨みを感じられる銘酒。じっくり味わいましょう。カンパチもいただきました。
お待ちかねのマグロは和歌山で揚がった本マグロ。赤身、中トロの食べ比べです。赤身は縦に、中トロは格子状に包丁を入れます。細かい仕事です。
穴子の手巻き、赤身と剣先イカの耳の細巻きでお開きに。全17貫。1貫のシャリが少ないので最後まで美味しくいただけました。ごちそうさまでした。
店舗情報
鮨 なかざわ
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- 027-237-3451
住所 | 前橋市千代田町4-6-1 |
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営業時間 | 18時~23時 |
定休日 | 土曜、日曜、祝日 |