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鮨 なかざわ
寿司と日本酒 最高の出会い

2024.06.28

17貫 旬のネタに仕事を加え

白木のカウンターはわずか5席。主人の中澤知典さんがネタケースから魚を取り出し寿司を握ります。凛とした空気をジャズが優しく解きほぐしてくれます。

おまかせのみです。つまみの付くコースもありますが、本日は寿司だけでいきましょう。ビールでのどを潤したら、お薦めの日本酒を。口明けは初夏にふさわしい、その名も「なつくじら」。高知の純米大吟醸はすきっとキレのいい飲み口です。

▲白木のネタケース。下に氷が置かれ、ネタが乾燥しない

▲イカにレモンをギュッと。初夏らしい寿司です

最初に剣先イカ。塩を添え国産レモンを絞ります。爽やかで食欲をかきたてます。食べ終わると甘エビ、シマエビに煮切りを塗って。微妙な違いを楽しみます。

続いて貝類が出てきました。ツブにタイラガイ。タイラガイは炙って海苔で巻いてくれます。

▲タイラガイの磯辺巻き。いいつまみになります

▲ホッキガイをバーナーで炙る。生より甘みが広がる

タイの昆布締めをはさんで、ホッキガイ。軽く炙ります。甘みが増し磯の香りと素晴らしく調和します。ここで2杯目。静岡の「涼々」も純米大吟醸で。「初夏に吹く若葉の緑」の説明通り、爽やかです。

バフンウニは軍艦でなく握り。海苔にじゃまされることなく濃厚な味を堪能できます。車海老は蒸し、剣先イカのゲソは軟らか煮を炙って煮詰めを塗ります。

▲名前から涼しそうです。江戸切子のぐい飲みも涼味満点

▲バフンウニは握りで。美味しさがよく分かります

煮切り醤油に3種類の酢

コハダの酢締めは個人的にこの日一番。締め加減が絶妙です。シャリは赤酢、米酢と柑橘系の3種類を合わせた酢を使いますが、これに実によく合います。

玉子を切ってもらったので、最後に栃木の「大那」で締めます。辛口で米の旨みを感じられる銘酒。じっくり味わいましょう。カンパチもいただきました。

▲格子に包丁が入ったコハダ。いい締め加減でした

▲本マグロの食べ比べ。赤身も小トロのよう

お待ちかねのマグロは和歌山で揚がった本マグロ。赤身、中トロの食べ比べです。赤身は縦に、中トロは格子状に包丁を入れます。細かい仕事です。

穴子の手巻き、赤身と剣先イカの耳の細巻きでお開きに。全17貫。1貫のシャリが少ないので最後まで美味しくいただけました。ごちそうさまでした。

▲穴子の手巻きはキュウリを添えて

▲紅白の細巻き。剣先イカは身、脚、耳とすべていただきました

店舗情報

鮨 なかざわ

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027-237-3451
住所 前橋市千代田町4-6-1
営業時間 18時~23時
定休日 土曜、日曜、祝日