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前橋の中心街が美術館に
10月14日からアーツ前橋10周年展

2023.10.13

前橋の中心街が美術館に
10月14日からアーツ前橋10周年展

アーツ前橋の開館10周年記念展「ニューホライズン 歴史から未来へ」が10月14日、アーツ前橋を主会場に前橋市中心街全体で始まる。アーツ館内にとどまらず、街の中に飛び出してアート作品を展示。「次の10年」に向け、変容する都市のアートとミュージアムの新たな可能性を拓いていく。2024年2月12日までの122日間、前橋はアートに包まれる。

30組88点展示、廃墟ビルも会場

アーツ前橋は2013年10月、中心街にあった旧商業施設をリノベーションして公立美術館のなかった前橋市に誕生した。

10周年を迎え、森美術館を立ち上げた南條史生氏が特別館長に就任、記念展の企画を構想した。期間中、30組の作家が88点を発表する。

開幕前日の10月13日、報道向けの内覧会が開かれ、南條氏は「前橋に新しい風を起こせないか、そんな思いを企画に込めた。街とともに文化を築いていく美術館でありたい。美術館の展覧会と地方芸術祭がドッキングさせた」と記念展のあり方を表現した。

▲「アーツ前橋と中心街を一体化させたい」と熱く語る南條特別館長

アーツ前橋に加え、デザイン性の高い建築物としても超目されている白井屋ホテル、まえばしガレリアも会場となる。さらに、中央通りのアーケード、銀座通りの廃墟となったビルにも展示、アートにふれながら中心街を回遊できるようにしている。

作品はAI(人工知能)、AR(拡張現実)やバイオを含めた最新テクノロジーを駆使したり、イマーシブ(没入)な映像インスタレーション、外国人アーティストや若手アーティストが滞在して創作したものなど最先端のアートがそろう。

10 月27、28、29日には群馬県庁昭和庁舎でプロジェクションマッピング・エキシビションが行われる。

▲内覧会に参加し作品を解説した作家

内覧会には共同制作した蜷川実花さんと宮田裕章さんらが参加、作品の見どころを紹介した。中央通りのアーケードに巨大な石のオブジェを吊るしたアンドリュー・ビンクリーさんは「前橋の飛石とハワイの石をリンクさせた」と解説した。

▲針金で作った数千体の人形の前に立つザドック・ベン=デイヴィッドさん

▲元キャバレーを会場にした蜷川さんと宮田さんによる作品

▲作品を解説する前橋市出身の岡田菜美さん

▲レフィーク・アナドールさんのデジタルアートはカリフォルニアの風景を合成している

▲袴田京太朗さんの作品は「小便小僧」を表現

▲前橋産の光るシルクを使ったスプツニ子!さんのドレス作品

▲アーツ前橋入口でパフォーマンスを披露する村田峰紀さん

▲新聞紙とガムテープで巨大な像を創作する関口光太郎さん

▲スズラン百貨店3階に展示されている、前橋市生まれの藤田貴大さんの映像作品

▲WOWのインスタレーション。HOWZEビルに展示されている

アーツ前橋開館10周年記念展「ニューホライズン 歴史から未来へ」

お問合せはこちら
027-230-1144(アーツ前橋)
・会場 アーツ前橋、前橋市中心街
・会期 2023年10月14日(土)~2024年2月12日(月)
・時間 10時~18時
・休館 水曜、12月27日(水)~1月4日(木)
・入館料 一般1500円、学生・65歳以上・10人以上1000円、高校生以下無料
前橋の中心街が美術館に 10月14日からアーツ前橋10周年展(K)

動画で見よう アーツ前橋10周年記念展「ニューホライズン」(N)

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