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「IKEA 前橋」2024年初めに開業
店長の野山和美さんに聞く

2023.10.13

「IKEA 前橋」2024年初めに開業
店長の野山和美さんに聞く

北関東初のイケアストア「IKEA 前橋」が2024年初め、前橋南IC近くに開業する。2階建ての広い店舗に、優れたデザインと機能性を兼ねそなえた家具、家庭用品が9500点並ぶ。イケア発祥の地、スウェーデンの料理を食べられるレストランやフードマーケットもある。前橋店の店長(マーケットマネジャー)に就任した野山和美さんに話を聞いた。(取材/阿部奈穂子)

活気ある前橋でチャレンジをと志願

――先月、前橋に引っ越しされたそうですね。

はい。出店準備のため、9月に横浜から前橋へ住まいを移しました。前橋の街は初めてですが、古いものが残っている一方、新しいデザインやアートがどんどん生まれ、散策するのが楽しいです。

――辞令がおりたときはどんな気持ちでしたか?

イケアには辞令はありません。異動やマネジャーへの昇進も、社内公募制になっています。自分で立候補するのです。

私はイケアに入社して18年。フィンランドやアメリカの店舗に勤務したこともあります。この経験を生かし、前橋という活気ある土地で、新しい店舗の立ち上げから携わり、さまざまなチャレンジをしたいと思って手を挙げました。

――それは頼もしい。前橋に暮らす人のお宅を訪ねているとか。

ホームビジットという取り組みです。エリアごとに異なるニーズを細かく調べ、店舗のルームセットに反映するため、直接、ご自宅を訪問させてもらっています。

前橋は一戸建てが多く、落ち着いた暮らしをされている方が多い印象を受けました。

▲「前橋の街は魅力的」と話す「IKEA前橋」店長の野山さん

北関東と新潟、長野を商圏に

――前橋に店舗を構えることになった経緯を教えてください。

イケアでは出店場所を長期のスパンで決めています。北関東では前橋と定め、10年前に前橋南IC近くの土地を取得しました。

社会情勢が変わる中でどのようにビジネスを展開していくべきか、じっくり検討した末、この度の出店となりました。

商圏は北関東全域と新潟、長野を想定しています。

――IKEA前橋の特長は?

国内での大型店舗の10店舗目になります。倉庫面積の比率がほかの大型店より広く、在庫を豊富に揃え、すべての商品をその日に持って帰っていただけるのが大きな特徴です。

隣のユニクロさんと共用になりますが、平地の駐車場を900台分構えています。商品を運ぶにはやはり平地の駐車場は便利です。

店内には、既存の店舗と同様にデザイン性、機能性、サステナビリティ、高品質を兼ね備えたホームファニッシング製品やスウェーデンフードを幅広く取りそろえ、手ごろな価格でお届けします。

▲倉庫エリア(写真はイメージ)

▲日本のイケアで売上NO.1の「RÅSKOG ロースコグワゴン」。シンプルなデザインで、カラーは豊富

――店内はどんな構成になりますか。

IKEA前橋の構成については開業時に発表いたしますが、イケアの大型店舗は通常、入口からまず2階の「ショールーム」にお進みいただきます。そこには、さまざまな家での暮らしを提案するルームセットや大型家具を展示しています。

1階の「マーケットホール」は、キッチングッズやテキスタイル、照明、収納、デコレーションなどの小物や雑貨の売り場です。

ショールームで展示している大型商品は1階の倉庫エリアで、お客様ご自身で棚からピックアップしていただくシステムです。

▲2階のショールーム(写真はイメージ)

▲1階のマーケットホール(写真はイメージ)

▲「ISTADフリーザーバッグ」は日本のイケアで売上の数量NO.1。20種類以上の中から、好みの柄、サイズ、デザインを選べる

スウェーデンの料理や食材に出会える

――スウェーデンフードも充実しているとか。

「スウェーデンレストラン」「スウェーデンビストロ」「スウェーデンフードマーケット」、イケアの大型店舗には通常、この3つを備えています。

スウェーデンレストランは伝統的なスウェーデン料理はもちろん、肉の代わりに植物由来の原料を使用したプラントボールなど地球にも体にもやさしいプラントベースフード、また季節ごとのシーズナルメニューやデザートをお召し上がりいただけるレストランです。

▲2階にあるスウェーデンレストラン(写真はイメージ)

▲北欧の味を楽しめる(写真はイメージ)

1階の会計を出たところには、ホットドッグやプラントベースのベジドッグを気軽に味わえる「スウェーデンビストロ」があります。

また、「スウェーデンフードマーケット」ではスウェーデンレストランで提供している一部のメニュー、またご自宅で楽しめるスウェーデンフード商品など、イケアならではの楽しい品ぞろえになっています。

▲気軽に手軽に、スウェーデンビストロ(写真はイメージ)

▲スウェーデンの食べ物がたくさん並ぶ「スウェーデンフードマーケット」(写真はイメージ)

――不要になった家具の買い取り、再販をするコーナーもあるそうですね?

「サーキュラーマーケット」ですね。サステナブルな暮らしの提案の一つです。お使いにならなくなったイケアの家具を引き取り、メンテンナンスを施したうえでお得に購入していただけます。スタッフによる家具の組み立てが見学できるコーナーや、家具のメンテナンス方法のワークショップも開催します。

IKEA前橋は施設、商品、サービスあらゆる面で、既存の店舗より一段階上のサステナビリティを目指しています。

▲家具に第二の人生を。「サーキュラーマーケット」(写真はイメージ)

IKEA前橋
前橋市亀里町2008番
北関東自動車道「前橋南IC」より車で5分
店舗面積/約1万平方㍍(2階建て)
敷地面積/約5万8000平方㍍
開店/2024年初め